ハーレクイン文庫
冬のさなか、病床にあったメグたち三姉妹の母親が亡くなった。 家を売って、お金は姉妹で分けましょうという長女の提案に、 ロンドンで華やかに暮らす、美しい末娘も大賛成。 家を守り、母の看病に明け暮れていた次女のメグは気が重いが、 自己主張が苦手で、一言も反論できないままだ。 ところが、ふたを開けてみるとなかなか買い手がつかない。 誰もこの家を買わないかもしれないわ──と思い始めたころ、 長身のハンサムな医師が現れた。メグは胸をときめかせるが、 彼は母のために家を探していると言い、メグを見もしなかった。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年11月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 麻生恵
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年10月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93837-4
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- 書籍番号
- HQB-837 (初版R-612)
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モニター
ヒーローの言葉足らずな言動や思わせぶりな態度、横暴だと思わせる行動があまりに酷く、女性側目線から見たらとにかく期待されては裏切られる、最後まで切ないものでした。外見に自信のないヒロインですが、自分の出来る事には自信と意思を持ち、人に何と言われても前を向こうとしている姿に心を打たれました。
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モニター
ヒロインのメグはラルフに対する恋心を早くに自覚するのですが、一方のラルフは気が付くまでに時間がかかります。それでもメグを近くに置いておきたいと思うラルフの行動が、メグへの思いをにじませていると思います。ゆったりとしたラルフのテンポで話はすすみ、最後は両想いになってよかったとしみじみ感じました。
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せとみかん
三姉妹の真ん中のメグ、美人とはいえない地味な娘、職業婦人でもない。しかし、外見ではない、内面の美しさがある。自分の家庭を持ちたいとひそかな望みがあるが、男の人にどう接したらいいかわからない。メグの良さを分かってくれる人はどこにいるのだろう? いてほしいと思いつつ読む。家事と料理が得意なのはとてもステキだ。それは魅力になる。生活者として、やさしくて気が付いて、とてもいいと思う。きっと、いいことがあるだろうと信じながら読んだ。
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。