ハーレクイン文庫
「マリサ、君を連れて帰る。跡継ぎを産んでもらうために」 別居から8カ月、突如イタリア侯爵家の血を引く夫が現れた。 生前に、母親同士が決めた年上の婚約者ロレンツォを、 孤児のマリサは密かに慕い、結ばれる日を心待ちにしていた。 だが、彼にとって結婚とは一族の義務であって愛などなかった。 マリサは結婚式でロレンツォを激しく拒絶するが、 初夜を強引に奪われて、傷ついて、家を飛びだしたのだ……。 侯爵家に育ててもらった恩あるマリサに逃げ場はない。 今度こそ、妻としての“責務”を果たさなければならないのだ。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年10月01日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 藤村華奈美
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年09月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93834-3
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- 書籍番号
- HQB-834 (初版R-2422)
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めい
素直になれないが故に男を傷つけてしまうヒロイン。愛するが故に気遣い過ぎて女を傷つけてしまうヒーロー。そんな二人がもどかしい。もし自分なら、もっと素直に彼の元に飛び込んでいくのに、とヒロインに嫉妬してしまったりする。どこにいても見守ってくれ、迎えに来てくれる存在が、羨ましい。求められることは、最上の喜びだなと、改めて感じさせられた、そんな一冊。
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Riko51
心のすれ違いにかなりやきもきしながら読みました。レンツォもマリサも、お互いを愛してることを、いつまでも声に出さないなんて。日本人の私ならあり得るけど…。「早く伝えて!」と何度も繰り返し思って読み続けました。マリサにはきっと初恋。私の胸も痛かったです。お互いの本当の愛情を確かめ合えるのに早いも遅いもないんでしょうが、もっと早くハッピーエンドになって欲しかったです。
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モニター
ヒロインのいとこも彼の親戚も悪意のある言い方ばかりで、ヒロインが誤解しても怯えても仕方ない。ましてヒーローの態度にも問題あるから、初めはヒロインが可哀想すぎるって思いました。お互いに相手を大切に思っているのに、相手の事を気遣いすぎてすれ違ってしまう。でも、ヒーローもヒーローなりにちゃんとヒロインを大切に思っていて、二度目のチャンスに賭けて、時間をかけてちゃんとヒロインを見守って愛してるのがわかってとても素敵でした。最後はちゃんと2人が幸せになれてよかったです。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。学校卒業後は地元のジャーナリストとしてフラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がけた。ロマンス小説を書き始めたのは1975年。以来、もっとも情熱を傾けているのは執筆だが、余暇にはレストランでの食事や観劇、欧州旅行を楽しむという。