身寄りのない18歳のキャシーは、洗練された雰囲気を漂わせた倍近い年齢の実業家ダンにすぐさま求婚された。 幸せな新婚生活──しかし、たびたび屋敷に訪れる、 ダンの美しいいとこの存在がキャシーの心に微妙な影を落とす。 ふたりが寄り添うと、まるでお似合いの恋人同士のよう……。 そんな折、いとこから自分こそがダンの愛人であり、 キャシーは隠れ蓑に過ぎないと仄めかされるのだった。 恐れていたことは真実だった。私はダンに愛されてはいない。 自分の思い上がりが恥ずかしくて、キャシーの胸は引き裂かれる。