ハーレクイン文庫
閉ざされた記憶
アニーは夜毎夢に現れる“夢の恋人”と瓜二つの美男とすれ違う。初対面にもかかわらず魅了されるが、アニーを見るや彼は顔を歪め、君は僕の妻だと言った。
5年前、アニーは交通事故に遭い、身も心も大きな傷を負った。 それ以来、他人を避け、孤独に生きてきたが、 ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違う。 毎晩彼女の夢に現れては抱きすくめる、逞しい体、長い手足……。 直感の赴くまま車を走らせると、見覚えのある屋敷に辿り着く。 中から出てきたのは──“夢の恋人”だった。 威圧的でありながら魅力を湛える彼に、目を奪われ、陶然となる。 だが、夢では美しい“恋人”の顏は、苦悶の形に歪んでいた。 「君は僕の妻だ。なぜ平然と戻ってきた」
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- 頁数
- 192頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年09月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 橋由美
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年08月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93824-4
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- 書籍番号
- HQB-824 (初版R-1714)
読者レビュー
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モニター
『閉ざされた記憶』は秋元奈美先生がコミカライズされてたので、原作が気になってました。ヒーローのなんだかんだ言ってても、ヒロインに対する想いに切なくなりました。原題『BACK IN THE MARRIAGE BED』とあるようにホットなロマンスもお楽しみです!
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あーりん
読み始めは、実際には現実離れしすぎた設定だと思ったが、矛盾に満ちる人間の心情や言動が、丁寧かつ鋭く表現されていて、最後まで一気に読み切ってしまった。特に、女性からは見えにくい男性の繊細な内面が描かれていたところに深く感銘を受けた。複雑にねじれた人間関係の修復や、お互いへの理解を深め合う方法まで学んだ気がする。読後は、単なるロマンス小説を超えるような満足感を得られた。
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ぜんママ
大好きな作家さんの、個人的にはナンバーワンの作品! すれ違いで愛する人と離れたまま過去の記憶をなくしたヒロインと、その彼女を心の奥でずーっと愛し続けていたヒーローのやりとりが、文面を通り越して実写で眼に浮かぶ様な本当に素晴らしい作品です。深く深く愛し合った恋人同士の切ない想いが溢れているこの本が、表紙もリニューアルされて嬉しい限り! オススメの一冊です!
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。