ハーレクイン文庫
ウエディングドレスはみごとに仕上がった。 サテンにレースを飾った、優美でかわいいドレス。 それは、はつかねずみの一家の物語を描いた絵本の中で、 ねずみの花嫁が着ているドレスとそっくり同じものだった。 これを着て、フランは花嫁に──いや、リサのママになるのだ。 そう、愛されていないと知りながら、リサのために、 今日、フランは憧れのリトリック医師と結婚する。 リサの願いどおりの、絵本そっくりのドレスで。 あと半年という小さな最後の命の日々を幸せにするために。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年05月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 塚田由美子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年04月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93805-3
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- 書籍番号
- HQB-805 (初版R-575)
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Haku
仕事へのプライド高き、夢見るドMさんにおすすめです! 愛してはくれないであろう彼、リトリック医師との結婚に不安を感じながらも、余命短いリサのママになることで母性の満たされる毎日。自らは変えられない環境に置かれつつ日々慎ましく暮らしていた彼女にとっては最高の御褒美! 恋愛のときめきを感じながら旅行気分も味わえて一石二鳥。湖の秘密、貴女にも知ってほしいです!
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me。
平凡な顔立ちだからといって人生までもが平凡な訳ではない。それを教えてくれたのはヒロインのフランでした。彼女は人一倍真っ直ぐで、可憐で、苦しんでいる人がいたならば相手を想い寄り添える、そんな人物です。のちに出てくる医師のリトリック、その娘リサとの生活。愛に溢れていて、幸せとはこういうことなのだと改めて感じました。お互いに想いあっていても言葉にしないとわからないこともある。この物語を通して大切なことに気がつきました。
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モニター
フランとリサの優しく心温まる場面と、リトリックがフランに対する態度の温度差、フランの切なさとリトリックの微妙な変化に、ラストまで引き込まれました。リトリックがいつものベティヒーローとちょっと違うタイプだったのでベティ作品としては新鮮でした。
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ダイア
子供の寝かし付けが終わって、久しぶりに小説を読みました。しかも恋愛小説を。高校生の様にワクワクしながらも、大人の恋の始まりでした。1シーンごとに風景や人物の想像を膨らませながら読むのが楽しく、この一週間程は子供が寝静まった夜が待ち遠しかったです。おかげで昼間の育児も頑張れました。少女マンガとは違う大人の恋にときめきを感じ、私も女性として主人のために綺麗でいなくては! と思わせてくれた作品でした。
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。