ハーレクイン文庫
一ペニーの花嫁
男性が苦手なリズが、一族のために傲慢なギリシア富豪ナイジェルと結婚をすることに。妻らしく振る舞えるよう躾け直すと侮辱されたのになぜか彼に心惹かれる。
何不自由なく育ったリズも、いつの間にか24歳になっていた。 そんな折に誰かがギリシア大富豪と結婚しなければ、 一族の財産を全て失うという災難がふりかかってきたのだ。 親族の中で唯一独身の自分が結婚するしかないと悟ったリズは、 神話に彩られたギリシアの地へ足を踏み入れるのだった。 新婚早々、「女は動物と同じだ。君を躾け直す必要がある」 若き大富豪ナイジェルにそう断言され、リズはめんくらう。 だが何よりも戸惑ったのは、アポロンのごとく苛烈な魅力を放つ傲慢な夫を、男性として初めて意識する自分自身だった。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年03月01日
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- 著者
- アン・ハンプソン
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- 訳者
- 須賀孝子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年02月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93788-9
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- 書籍番号
- HQB-788 (初版I-43)
読者レビュー
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モニター
恋愛についてとても考えさせられる作品でした。プライドや、素直になれない思い等、とても身近に感じさせられる内容でした。お互いの愛情の兼ね合いや、感情を考えると、ある意味純愛なのではと思います。ハラハラ、ドキドキというよりも、身近に感じた分、読みだすとあっという間に読み終わりました。その後の二人のラブラブな展開もあるといいと思いました。
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モニター
1983年に出た作品ということで、自分に合うか心配な点もありました。でも、読んでみたら違和感がありませんでした。1ペニーというお金で出会ってしまった2人の運命でしたが、ヒロインの変容には読者の私も驚きました。最初は強気な女性だなと思って、現代版スカーレット・オハラみたいな情熱的な印象の人。読後はかっこいい女の人だったと思いました。熱く大人な恋愛を読みたいならこれでしょう。
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モニター
結婚願望のないリズが家族のためにナイジェルと結婚することになり、毎日口論が絶えないところが、悲しい結婚生活のように思えてしまいました。しかし、お互いの意地の張り合いの裏側に愛情が伺えて切なく、お互いの気持ちを確認しあえてホッとしました。
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元教師。旅行好きで、各地での見聞をとり入れて小説を書きはじめたところ好評を博し、ついに教師を辞め執筆活動に専念することにした。70年代から活躍し、シリーズロマンスの黎明期を支えた作家の一人。