ハーレクイン文庫
燃えさかる運命
弄ばれ捨てられた妹の復讐の為に、ベッカはギリシア富豪の結婚式に潜んでいた。だが直前で男に邪魔される。男が仇の一族だと知ったのは身も心も奪われた後…。
まさしくいま、大聖堂では荘厳な結婚式が行われようとしている。 ベッカは震えながら後方の席につき、行動を起こすときを待った。 花婿は妹を弄び無情にも捨てた男だ。なんとしても悪事を暴露し、 男の一族、ギリシアの名門カリデス家の名を貶めたかった。 式が始まり、ベッカが席を立ちあがりかけた、その刹那、 男らしい大きな手が肩に置かれ、彼女を「だめだ」と制した。 恐る恐る振り返ると、そこには精悍さが滲む美しい男性がいた。 束の間、復讐をしに来たことも忘れ、思わず見とれた。 その人が、カリデス一族の長クリストスだとは夢にも思わずに。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年02月01日
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- 著者
- キム・ローレンス
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- 訳者
- 村山汎子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年01月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93783-4
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- 書籍番号
- HQB-783 (初版R-2170)
読者レビュー
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モニター
妹のために復讐をするはずが、ヒーローに止められた瞬間、ヒロインの運命が動き出します。なかなかヒーローを信じられないヒロインが、衝突しながらも最後には愛を見つけるハッピーエンドに、心が温まりました。スピード感のある話の展開で読み応えがあり、一気に読めて話に引き込まれてしまうところも、ハーレクインの魅力だと改めて感じました。
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モニター
タイトルのようにまさしくベッカとヒーローは、「燃えさかる運命」の相手同士だと思いました。ベッカは、彼にすごく惹かれてしまったのだなと思いました。はたして、二人は良い方向に進むのかベッカが悲しむ結末になってしまうのか、ぜひ最後まで読んでみてください。二人の会話はテンポがよく、読みやすかったです。ベッカの家族の今後が気になりました。
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イギリスの作家。ウェールズで生まれ育ち、結婚後はウェールズ北西部のアングルジー島の農場に住む。もともとロマンス小説が好きで、2人の男の子を育てるかたわら夫に励まされて執筆を始め、今は書くことに熱中している。ガーデニングと料理、海辺のジョギングが趣味という。