ハーレクイン文庫
病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは、 毎日くたくたになるまで働きづめの日々を送っていた。 世話をしてくれた大おじが亡くなり、家を追い出されたからだ。 しばらくして、大おじの診察に訪れていた高名な医師トマスが、 彼女のもとを訪ねてくるようになる。何度か二人で食事したあと、 彼は唐突にクローディアに結婚を申し込んだ。 「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」 愛のかけらもない申し出だと知りつつも、 時折見せるやさしさに淡い期待を抱き、思わず頷いてしまう。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年12月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 久坂翠
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年11月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93772-8
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- 書籍番号
- HQB-772 (初版I-1713)
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アオ
お互いに好意を感じながらも、恋や愛ではないと割り切って契約結婚のように一緒になったクローディアとトマス。二人の距離が、結婚後の何気ない日常の中でだんだんと惹かれあいながら近づいていくのにドキドキしました。読後感がよくて読んだあと幸せな気持ちになりました。子犬のハーヴェイがとっても可愛らしいです。
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モニター
この作品はタイトルの通り、冬と恋がとても素敵なコントラストを織りなしています。冬というと暗めの印象がありますが、ヒロインとヒーローが出会うきっかけである大おじの体調不良と重なっています。そして、ヒーローの言動はヒロインだけでなく読者の心も温かくしてくれます。食事のシーンも美味しそうに描かれています。寒い時季だからこそ、ぜひ心温まるこの作品を手に取って頂きたいです。
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segawa
ベティ・ニールズが大好きな人にはたまらない!!! いじらしいクローディア…本当にいい人過ぎる。それに頭もいい。主人思いのコークも気が付けばクローディア奥様のファンになってるし。けなげなクローディアは最後に報われハッピーエンド。ところで、大おじが亡くなりクローディア母娘と使用人を追い出したラムジーに天罰は下らないけど毎度のことなので…ベティ・ニールズに出て来る悪かったり意地悪だった人って罰を受けることって無いんだよね。ちょっとブラックな私には思いっきり天罰を下してやりたいと思うけど!!! ともあれ、ちょっとホロリとして幸せになれる一冊です。
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モニター
二人は友人として結婚しますが、お互いに自分は片想いと思っていてなかなか進展しない感じ…。じれったいなぁと思いながら、読み進めました。べティ・ニールズらしいお話で、ドロドロ感がなく面白かったです。
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。