ハーレクイン文庫
鋭いビジネス感覚をもった青年ガイはたちまち社内で頭角を現し、 彼を気に入った祖父が、孫娘セリーンとガイを婚約させた。 セリーンは、兄のようなガイのことを心から好きだった。 だからこそ、愛されていない自分はふさわしくないと思ったのだ。 婚約解消を申しでたときのガイの静かな沈黙は忘れられない。 やがて、家をでて生活する彼女のもとに祖父の訃報が届く。 故郷に帰ったセリーンを迎えたのは、未だ独身を貫くガイだった。 二人の仲を裂こうとする悪意あるものの存在も知らぬげに、 セリーンの胸元には、今も婚約指輪がチェーンの先で揺れていた。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年09月01日
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- 著者
- マーガレット・ウェイ
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- 訳者
- 井上京子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年08月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93753-7
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- 書籍番号
- HQB-753 (初版R-1495)
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みこーな
今の気持ちを正直に相手に話しても、なぜか誤解され、思いが伝わらないもどかしい展開…。男女の関係ではよくあるのでしょうが、それでも周りにふりまわされず、きちんと向きあえば、そこには確かな愛が待っているのですね。素敵なお話でした!
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モニター
セリーンとガイはお互いに好きなのに、ちょっとした思い違いで、切ないと思いました。セリーンとガイに接近してくる人物とのやりとりは、ドロドロとしていて、この小説は切なくドロドロな恋愛小説だなと思いました。この二人以外にも男女が登場しますが、最後まで誰と誰が結ばれていくのか、どうなるか一瞬わからなくなってしまったほどで、楽しめると思います。ぜひ最後のページまで読んでほしい小説です!
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くまはくまた
薄幸な孤児の出自の影響で、自分に自信がもてず周りの言動に左右されてしまい、いったんは幸せを見失いかけたヒロインが主人公です。ヒーローと時間と距離を置く間に成長し、自分の目でみたもの感じたもので判断するようになります。ヒーロー、ヒロインともに、伝えたくても伝えられないもどかしさがあり、それを乗り越えたラストは、ふたりの明るい今後が感じられ、読み終わった後すがすがしい気持ちになりました。
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こねこ悠々
恋の相手が「自分」への関心ではなく、「自分の家」への関心だと気がついてしまったら。まして、両親を事故で失った傷を癒してくれた人だったら。ヒロインのセリーンが、家も恋も全てを捨てて飛び出してしまったのは当然なのかも。すれ違う思いと、それをとりまく事件と、最後までハラハラしながら一気に読んでしまうストーリーでした!
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現実逃避ママ
ハーレクインの作品ではめずらしく現実的に身近におこりえそうな素直な展開でさらっと読めてしまいました。私的にはもう少し刺激的な方が好きですが・・・。人の言葉って本当に日々の生活でもよく考えさせられますが、何が本当で誰を信じればいいのか分からなくなることってありますよね。優しい心の持ち主ほど傷つくことに悲しくなります。子供にも優しい人間であってほしいと思う反面強く生きていくすべを見つけてほしいとも思うこの頃です。
息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書き始め、今では執筆しているときがいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。