ハーレクイン文庫
黒い瞳の誘拐者
孤児のリアは、女学校を卒業して後見人の別荘へむかっていたが、道中、黒い瞳の青年に掠われる。彼は唇を奪うなり、誘拐の目的はきみと結婚することだと囁く。
母を亡くし孤児になって以来、リアは6年間、裕福な後見人に学資を出してもらい、修道院女学校で教育を受けた。そしていま、学校を卒業し、リムジンに乗って後見人の別荘へむかっていた。ところが途中の山道で何者かに車をとめられ、リアは連れ去られた。誘拐されたのだ。彼女を掠ったのは、誘拐犯らしからぬ美しい黒い瞳の青年だった。黒い瞳のヴィトールは、リアにいきなりキスをするや言い放った。誘拐の目的はただひとつ──“きみと結婚する”ことだと。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年08月01日
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- 著者
- アンジェラ・ウェルズ
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- 訳者
- 古澤紅
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93747-6
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- 書籍番号
- HQB-747 (初版R-715)
読者レビュー
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モニター
世間知らずのヒロインを傲慢なヒーローが大切に守る! 良い意味で、懐かしい感じのするロマンス小説です。最後に離れようとするヴィトールに、リアがとんでもない嘘をついた時は、がんばれと応援したくなりました。現実を忘れたい時に、おすすめの一冊だと思います。
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ちいちゃん
あしながおじさんともシンデレラストーリーとも違うけれど、やっぱり最後はハッピーでよし。リアの貞操観念がちょっとまじめ過ぎだなあと感じないわけでもないですが、古めかしというより、いじらしくチャーミングに感じちゃいます。アンジェラ・ウェルズならではの軽いタッチで描かれている世界観に共感です。
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keiko
修道院女学校を卒業し後見人の別荘に向かう途中で何者かに誘拐されたリア。そのうえ誘拐した相手に結婚を迫られる。どうして誘拐されたのか? なぜ自分なのか? リア自身の生い立ち、後見人の素性、いろいろなことが明るみになる中でリア自身の気持はどうなってしまうのか? ヴィトールとの関係はどうなってしまうのか? 最後までドキドキするお話でした。
学校卒業後、ロンドンの広告業界に身をおき、キャリアを積んだ。同業者と結婚し、男の子が一人。しばらくは育児に専念したが、趣味で小説を書き、これが作家としての出発点となった。愛するものは地中海、とりわけギリシアの島々、猫、オペラ、料理、そしてもちろん読書。