ハーレクイン・シリーズ
冷酷なフィアンセ
どんなことでもしよう。
みんなが幸せになるためなら。
リリーは年老いた大叔母に代わって慈善団体を運営しているが、財政状況は厳しく、団体は存続の危機に直面していた。そんなとき偶然知り合った資産家のパオロの途方もない申し出にリリーは当惑しながらも応じざるをえなくなった。慈善団体に資金提供してもらう代わりにパオロの病気の母親を安心させるため、彼の婚約者のふりをすると。嘘をつくのはいや。でも私を頼りにしている人たちのためを思えば……。ただ、リリーはうまく婚約者の役を演じる自信がなかった。ハンサムなパオロがあまりにも魅力的で、その笑顔を見るだけでうっとりしてしまうようでは……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年02月20日
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- 著者
- ダイアナ・ハミルトン
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- 訳者
- 白槻小枝
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12363-3
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- 書籍番号
- R-2363
読者レビュー
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あらら
ハーレクインのヒロインって何カ国語も話せる取材記者だったり、高学歴の銀行員だったりして庶民の私にはあまり感情移入できないのですが、この小説の主人公は叔母の慈善団体を助けるためにほとんどただで働いてる女の子で、その貧乏ぶりに親近感を覚えました。ロマンス小説の主人公なのに、のっけから路上生活者と間違われるなんて!
死にかけてたおばあちゃんが、息子に婚約者ができたと聞くや俄然元気になっていくところとか、ユーモアたっぷりの面白い小説だと思います! 主人公と恋人だけじゃなくって、脇役がしっかりとしてるところが好きなんですね。ハーレクインにはこんなコミカルな小説もあるんだと見直しました。
イギリスの作家。ロマンチストで、一目で恋に落ち結ばれた夫との間に三人の子供がある。現在、子供たちは独立し、夫と二人暮らし。たくさんの猫と犬に囲まれている。