ハーレクイン・シリーズ
伯爵家の家政婦ジーニーの人生は苦労の連続だった。 亡き夫が遺した借金の返済のため、義理の両親が営む店の掃除や弁護士事務所のパートタイム、伯爵未亡人の臨時秘書を務め、 希望もなく働きどおしの毎日を送ってきた。 その後、伯爵未亡人の城の家政婦として雇われ平穏な暮らしを得たが、 雇い主が亡くなった今、思いもよらない遺言が明らかになった。 現伯爵アラスデアと結婚しなければ、城が他人の手に渡るというのだ。 さらに代々一族が支配してきた金融帝国も城と同じ運命にあると知り、 怒りに打ち震えた伯爵は彼女に向かって蔑みもあらわに言い放った。 「きみは家政婦以外の何者でもない。ぼくには近寄らないでくれ!」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年06月20日
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- 著者
- マリオン・レノックス
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- 訳者
- 川合りりこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年06月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22423-1
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- 書籍番号
- I-2423
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「読書感がよい」
やはりシンデレラストーリーというのは憧れます。今でも誰か来てくれないかと望むくらいです。女子の永遠の憧れ! 幸せになってもらいたいと思えるジーニーと、偉そうな伯爵の心の変化に溜飲がさがる思いでした。(埼玉県 専業主婦 ぽららん)
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モニター
“いやよいやよも好きのうち”を壮大なスケールで描いたみたいなお話でした。伯爵とか住み込みの家政婦とか、およそ自分の世界にはない設定がかえって話を面白くするというか、本を読む醍醐味だな〜と思います。いいじゃん、もらっちゃえば!って思うのは短絡的すぎるでしょうかね。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
傲慢なヒーローと実直なヒロイン。家政婦と秘書として働いていたお屋敷の伯爵夫人がのこした遺言によって結婚を強いられるヒーローとヒロイン。便宜結婚がはじまって、二人の心に変化が…。シンデレラの道は険しいです。幸せになってほしいヒロインと、素直になってほしいヒーローのロマンスでした。(aiai 神奈川県 主婦)
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「不幸せなシンデレラを幸せにしてくれる王子様との恋を読んでいるようです。」
ヒロインが「3度目の正直」ならぬ「3度目の結婚」で幸せになるのが、他にはないラブストーリーです。借金を背負い、毎日あくせく働き、夢を見ることもできなかったヒロインが、成功している王子様のようなヒーローの登場で幸せになるのに、ホッとします。(長崎県 会社員) -
神奈川県、主婦
ヒーローとヒロインの心の動きが緻密に描かれていて歯切れよく、いつの間にか引き込まれていました。孤独な2人を愛する伯爵夫人が何とか2人を結び付けて幸せに導こうとしたにせよ、遺言によって結婚を強いるとは何と強引で理不尽なのだろうと、こちらも腹立つ思いがしましたが、お互いの魅力に惹かれあい、葛藤の末、幸せをつかむまでの過程にワクワク感と読み応えを感じました。訳者の力量でしょう。
オーストラリアの農場で育ち、ロマンスを夢見る少女だった。医師と結婚後、病院を舞台にしたロマンス小説を書くことからスタート。現在はハーレクインの常連作家として、作品の舞台も多様になり、テンポのよい作風で多くの読者の支持を得ている。トリシャ・デイヴィッド名義でも作品を発表していた。