ハーレクイン・シリーズ
保育士のベラのもとにある日、大富豪ブレイクが訪ねてきた。 高価な仕立てのスーツに身を包み、彼女の産んだ赤ん坊を抱いて。 9カ月前、ベラは代理母出産したのち、何も言わず彼のもとを去った。 子供の成長をともに見守る約束だったが、 出産後、彼の妻から二度と現れないでと冷たく突き放されたのだ。 何も知らないブレイクは、瞳に非難の色をたたえて言った。 「妻と離婚したんだ。さしあたってはきみに、息子の面倒を見てほしい」 わたしがこの子のナニーに? もちろん、引き受けたくてたまらない── ブレイクの育てる子供は、本当はわたしの血を分けた実の子だから。 でも、それは絶対に知られてはならない秘密。いったいどうしたら……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年06月20日
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- 著者
- キャット・シールド
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- 訳者
- 長田乃莉子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年06月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51712-8
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- 書籍番号
- D-1712
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モニター
作者のキャット・シールド、これから新しく出るたびに買いたいと思わせる作家さんです。ストーリーがしっかり組み立てられていて、あっという間に読めました。友人との会話にクスッと笑わせてもらったり。ヒロインの葛藤も分からなくもないし、もどかしさもあったり。幼い時に体験したことは、恋愛、結婚にも影響を及ぼす・・・それは、ハーレクインの醍醐味。このスパイスを存分に味わってほしい一冊です。
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モニター
キャット・シールドの日本デビュー作ということで、不安半分期待半分で読み始めました。そんな心配は杞憂に終わりました。長女としてのしがらみから抜け出せない純真なヒロインに、私自身も長女なのでとても共感できました。高慢でなく穏やかなヒーローがヒロインが去ってから自分の気持ちに気付き取り戻そうとするクライマックスは思わず涙が…。互いの舌をフェンシングのように戦わせながら、という表現には笑ってしまいましたが、輝かしい受賞歴に納得の一作です。次作を楽しみにしています!
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モニター
代理母として、貧乏な大家族の長女として葛藤するナニーのベラの心情がよく描かれていて、幸せになってほしいなぁという気持ちで読み進めました。ラストの母親の言葉にホッと出来ました。ただ弟妹達のかわいらしさが少しでも描かれていたり、前妻や妹がもっと引っ掻き回してくれていたら、より面白い作品になったんじゃないかと思いました。
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モニター
代理母出産が海外で受け入れられている中で、この様な話が現実にあるのではと思える内容でした。展開が早くて、あっと言う間に読み終わってしまいました。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「きらりと光るロマンスの新たなる星」
代理母を引き受けたヒロインの苦悩。ヒーローの妻の嘘から生まれたものが大きくのしかかります。手放したくないと思いながらもつらい決心をしたヒロインは、ナニーとして我が子の世話をすることに。隠し事がありながらヒロインとヒーローは惹かれます。切なくて、それが二人を引き裂くのではとはらはらします。二人のロマンスだけでなく、家族愛もたぷりとしみます。ヒロインの母の言葉は重く、それでいて優しい母の愛がつまっていました。(aiai 神奈川県 主婦)
RITA賞の新人賞にあたるゴールデン・ハート賞受賞作家。ミネソタ州で娘と2匹のビルマ猫たちとドーベルマンに囲まれて暮らしている。執筆をしていないときは、友人とヨットでカリブ海やヨーロッパをセーリングするのが何よりの楽しみだという。