ハーレクイン・シリーズ
決して甘美な再会を望んだわけではない。でもこれは酷すぎる。 メイドのベラは朝食を運んだスイートルームで凍りついた。 マッテオが女性とベッドにいる! 5年前に別れた恋人が……。 故郷のシチリアを出た彼は、今や実業家として名を轟かせている。 ベラが働くこのホテルも彼が買収するらしいと、もっぱらの噂だ。 18歳のあの日、どんな気持ちでベラが純潔を捧げたのか、 なぜ一緒に行かなかったのか、マッテオは知る由もないだろう。 動揺のあまり、ベラはトレーの料理をすべてぶちまけてしまうが、 すぐに飛び起きた彼に鋭く睨みつけられ、責め立てられて……。
-
- 頁数
- 224頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年05月05日
-
- 著者
- キャロル・マリネッリ
-
- 訳者
- 漆原麗
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2016年04月15日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-13156-0
-
- 書籍番号
- R-3156
-
きゅるりん
悪い勢力が蔓延るシチリアの話。ヒロイン、ベラの友達思いの優しさと、母親想いのところが一番ぐっときました。ベラには自分でドレスを仕立てる能力があり、そういうところもとても夢がありました。島から逃げるところなどはサスペンス的でハラハラしました。
-
モニター
憧れていたマッティオと結ばれたベラ。しかし運命のいたずらで別れることになった二人。5年ぶりに再会したマッテオには恋人がいて、ショックを受けるベラ。お互いひかれあっているのに誤解とプライドが邪魔をして、思いを伝えられない二人。これからどうなるの??と最後までハラハラしました。二人が愛をはぐくんだボルド・デル・チェーロの風景はベラが語るたびに目に浮かぶようでした。二人に思いを馳せながらいつか行ってみたいです。
-
モニター
数年ぶりに再会したヒーローとヒロインの今と過去が、思いと想い出が交錯する物語は万華鏡のようでした。生きるために虚勢を張ってきた2人の過去の過ちへのわだかまりと互いを思いやる葛藤にやきもきしながら、大きな文字となった読みやすさもあって、最後まで一気に読んでしまいました。
-
ちぎ
届くこともない、でも消せない想いと共に生きていく主人公ベラの人生に心を打たれました。どうしようもない環境にも、腐らず、大切な人たちをただただ大切に…そんな風に芯を強く持って、私も生きていきたいと思いました。
-
モニター
ヒロインの身の上にとても同情しました。恋人と街から出るチャンス。でも母を見捨てられなかった。私ならどうしたかな? 最後はお互い理解しあえて夫婦になれたからよかったけれど、個人的にはシチリアが舞台の話は、家族やしがらみが多くて少し重く感じます。
-
モニター
ヒーローの友人の父親が町を牛耳ていてその上横暴な振る舞い、シチリアを舞台ということでマフィアを連想しました。ずっとヒーローの事を思っているのですが誰にも言えない悲しい過去のせいで再会しても思いを告げる事が出来ず、ヒーローはヒロインの事を思っているのですが弟から聞かされた言葉を信じヒロインの事を誤解します。ヒロインの境遇といいかわいそうです。
-
モニター
5年前の恋・誤解したまま別れた2人の再会、回想シーンも交え過去の関係が明らかになっていきます。『メイドが愛した億万長者』と関連しているので、併せて読んだ方がおススメです。今までのフォントに慣れているので、文字と行間のサイズ、厚さに戸惑いました。頻繁にページを捲らなければならないため読むスピードと合わず、ストーリーが頭の中に入り難かったです。
-
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「酷すぎる展開 ― 最後には愛を得る」 ハッピーエンドでよかった。(静岡県 学生 E.Y)
イギリスで看護教育を受け、救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も3人の子供とともに住むオーストラリアは、彼女にとって第二の故郷になっているという。