ハーレクイン・シリーズ
実家で静養中の双子の妹になりすまして、ロンドンへ向かったアナベル。 妹に冷淡だという侯爵家の御曹司ジャイルズに仕返しするつもりだったが、 到着早々、彼が息をのむほどの美男子と知って驚く。 にわか仕込みの作法を身につけ、最新流行のドレスに身を包むと、 いつものおてんばなアナベルは、優美な“ロザベル”に。 一躍社交界の花となるや、貴族の御曹司たちからの花束や贈り物が届き、 アナベルは本来の目的も忘れてシンデレラ気分にひたった── 忍び寄る邪悪な男の影に気づきもせず。 いち早く異変を察知したのは、 “内気なロザベル”の変貌ぶりを苦々しげに見ていたジャイルズで……?
-
- 頁数
- 288頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年04月05日
-
- 著者
- シルヴィア・アンドルー
-
- 訳者
- 田村たつ子
-
- 定価
- 906円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2016年03月17日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-33233-2
-
- 書籍番号
- PHS-133 (初版HS-362)
-
モニター
入れ替わった双子姉妹の運命の恋の行方は…。これを読んだ時に想像していた内容と全く違い、いい意味で意表をつかれました。ヒーローの頑なな気持ちが少しずつヒロインに抗えなくなり、抑えられない気持ちの描写が上手いですね。ちょっとじれったくも感じましたが、そんな過程も歴史を感じながら楽しく読む事が出来ました。私もこの時代に生きてみたくもなり、舞踏会へ行きたくなり…そんな物語でお勧めですよ。
-
モニター
『すり替わった恋』」PHS-123と同時進行で展開していく、双子の姉がヒロインの物語です。同時進行とはいえ、この作品で事件の真相が明るみになるため、是非とも『すり替わった恋』を先に読んでいただきたい。好みにもよりますが、個人的にこちらの作品の方が好きです。ヒロインが真っ直ぐで、思いやりがあるところが好感度アップです。メソメソしないところも更に好ましい。元軍人ヒーローの圧が強すぎて、ロマンスの行方がどうなるかとハラハラしましたが、困難に立ち向かうヒロインの強さに救われました。『すり替わった恋』もそうですが、こちらの作品にも共通する「家族愛」にもホロリとさせられました。*巻末のコラムはお得なミニ情報でした♪
-
モニター
双子やそっくりさんの設定は今も昔も多い題材ですが、この作品はオーソドックスな展開ながら退屈させずに巧くまとめていて最後までテンポ良く読めました。過剰すぎるところもなく主人公や味方の人物たちも魅力があり、大変読後感が良かったです。エピローグもしっかり描かれているのがまた幸福感がありました。他の作品も読んでみたい作家さんでした。
-
あおい
お転婆なヒロインが淑女な双子の妹になりすまし社交界で人気者になります。そこで蝶よ花よともてはやされますが、忍び寄る魔の手や憧れの男性との恋愛などが華麗に描かれていてとても面白いです。
-
モニター
元気溌剌な姉が、内気な妹になりすます。いろいろな小説につかわれる設定ですね。今回は、喜劇ちょっぴり、かなりダークな悪役。そして、行ってみたいイングランドの自然。プラス、納得のヒストリカル講座も。内気な妹編は未読ですが、お茶目なラストシーンがどう描いてあるのか、比べたいです。
英国の有名カレッジで長く副校長を務めていた。初めて小説を出版したのは1991年、ハーレクイン・ミルズ&ブーン社からで、以来、主にヒストリカルを執筆している。男性に求めるのは高潔さだと語り、政治家にそれを求めるのは難しいとも。40年以上連れ添った夫と愛犬と共にイギリス南西部に暮らす。