ハーレクイン・シリーズ
病弱な幼い息子ジョナサンには転地療養が必要だと医者に勧められ、 ダイアンはうなだれた。私にそんなお金なんてないわ。 いいえ、1つだけ残された希望はあるけれど……。 ダイアンは意を決して、3年ぶりにプロヴァンスを訪れた。 当時と変わらない美しい風景の中に、変わり果てた彼が現れた。 本当にマノエルなの? 熱く輝いていた瞳は、今や氷のようだ「なぜ僕に会いに来た? 目的は金か?」嘲るように彼が言った。 富豪の彼に金の無心をする者は、ダイアンだけではないのだろう。 だが、あなたの息子のためだとは口が裂けても言うつもりはない。 彼に知られたら最後、奪われてしまうとわかっているのだから。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年04月20日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 相磯佳正
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年03月31日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42066-4
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- 書籍番号
- PB-166 (初版R-1)
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モニター
なかなか本当のことを言えず、葛藤するヒロインがもどかしく、イライラ、そわそわしちゃいました。イヴォンヌは最後までムカつきます! マノエルのママも! でもマノエルのおばあちゃんは素敵な人♪ 若い頃のことがとっても気になる。可愛いジョナサンちゃんをマノエルに会わせるシーンが一番ドキドキしました。
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ゆっきー
アン・メイザー作品に触れるのは今回で2作目となります。キュートでチャーミングなダリアンと野性味溢れ魅力的なマノエル、二人の悲しいすれ違いをドキドキしながら見守っていました。最後まで息をつかせぬ展開にあっと言う間の2時間弱です!
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ユリ
ダイアンが本当の事情を隠してマノエルとやりとりするのがじれったく感じちゃいます。隠したくなる気持ちは充分分かるのですが、その為に誤解が生じてしまったり、よりややこしくしてしまう。ハラハラしながら読みましたが、お互いの誤解していた事の真実が分かり、本当の気持ちを確認できた時はホッとしました!
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モニター
傑作なのでしょう…。今から35年以上も前の作品ですから服装などに古臭さはあるものの、風景や心理面の描写は秀逸です。ハーレクイン史上初のシークレットベビーものとして今読むと、いかに他の作品のテンプレートになっているのかと驚きます。色々読んだ後だと何だかいつもと一緒ね…となってしまいますが、これが一作目なのです。その事実にある種の感動を覚えました。
イングランド北部の町に生まれ、現在は息子と娘、2人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。