ハーレクイン・シリーズ
姉の死後、姪を引き取ったハッティは一縷の望みを胸に、かつての恋人で大富豪ルックのオフィスを訪ねた。 赤ん坊を抱いたハッティを、黒い瞳が射るように見つめる。 彼女は挨拶もそこそこに切り出した。「わたしと……結婚してほしいの」 そしておずおずと打ち明けた。卑劣な義兄一家に姪を渡したくない一心で、 “資産家の婚約者がいる”と嘘をついてしまったことを。 いちだんとセクシーさを増したルックのハンサムな横顔は険しかった。 こんなばかげた頼み事、承知してくれるはずがないわよね……。 「いいだろう。すぐにぼくの家に引っ越すんだ」 冷たい光を宿すルックの目に、欲望の炎がともった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年03月05日
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- 著者
- ジャニス・メイナード
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- 訳者
- 土屋恵
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年02月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51698-5
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- 書籍番号
- D-1698
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鳥子
日本デビュー作とは思えない引き込まれる展開、ストーリーのうまさが光りました。ハーレクインを数多く読んできた読者にも“プロポーズをするときにはなにを着ればいいのだろう?”とヒロインが悩む新鮮に映える言い回しなど、素敵な言葉がちりばめられています。スーザン・ウィッグスの『あの日の風が恋しくて』にも似た現代のアメリカの階級違いの恋を再構築していく姿が、ホットな場面が数多くあっても純愛に感じられました。他の作品も読んでみたくなるほどののヒット作でした。
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如月
大富豪との結婚式、新婚旅行とゴージャスで羨まし過ぎて、妄想しながらもあっと言う間に読みきってしまいました! 元彼とのお互いじらしながらのやり取りがちょっとクドかったですが、後半はドキドキな展開でして、現実を忘れて話にトリップすることができ良かったです。エピローグではホッコリし、またその後の話も読んでみたいなぁと思わせてくれる余韻がありました。
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るきあ
ヒロインが窮地に立たされ、一度は別れた恋人に結婚を求め・・・という話です。再会することで、昔の情熱が戻りそうになる二人。それぞれの思い、情熱、不安、愛情、嫉妬など色々な思いが交錯しつつも、どうしても求め合ってしまう二人にとてもドキドキしました! ダメだと思うほど惹かれあってしまうんだなって、二人の駆け引きにこちらも引き込まれてしまいました。
8歳のときすでに読書と物語を書くことに夢中だった。作家になるため2002年に小学校の教員を辞め、のちにUSAトゥデイのベストセラー作家となる。グレート・スモーキー山脈近くに夫と共に暮らし、ハイキングや旅行を楽しんでいる。