ハーレクイン・シリーズ
ある晩、夜道で目にした人影に、イザベラは愕然とした。 漆黒の闇から現れた、銀色の瞳の悪魔──あなたは、リチャード! 8年前、イザベラを誘惑しもてあそんで、無惨に捨てた男性だ。 想いは封印したはずなのに、彼の瞳に射貫かれると、もう抵抗できない。 イザベラは摩天楼のペントハウスで彼に組み敷かれ、激しい愛に溺れた。 ところが、その直後、彼は非情にも言い放った。 「今すぐアメリカから出ていってくれ。これは過去の関係の清算だ」 そんな、いったいどうして……? 混乱したイザベラはその場を逃げ出す。 しかし翌日、仕事を終え帰宅すると、そこにはリチャードがいた。 彼との別れののち、ひそかに産み育ててきた息子の隣に……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年03月05日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 氏家真智子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年02月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51697-8
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- 書籍番号
- D-1697
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- ミニシリーズ
- 黒い城の億万長者
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モニター
3話目まで未読で、いきなりの最終話でしたが、単発でも充分に楽しめました。主人公二人とも、暗い過去を背負い、出会いも別れ方も激しくて壮絶。重いストーリー展開の中で、ヒロインの息子の天真爛漫さが引き立っていました。二人の壮絶な過去に暗くなりがちなのに、テンポのいい展開で、重たさを余り感じさせず一気に読み終えました。初回から読めば、もっと深く読み込めそうで、ぜひ1話目から読んでみたいと思いました。
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apricot
ヒロイン・ヒーロー共に背負う宿命が大きいが故に精神の成熟が早く、恋愛の成熟を取り残してきてしまったと思います。だから、これが初恋物語?かな。似たような境遇、責任感の強さが恋の邪魔となっていて、2人とも空回りしているところが面白く、マウリ=リコの存在がヒーロー・ヒロインを結びつけ、2人の堅い殻を割っていく過程が素敵だと思いました。
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モニター
別れた男女が、相手の裏切りを知っていても再会したとたん、一瞬で炎が燃え上がってしまう激しさ、情熱が凄いです。なにより、本能欲望のまま行動ができるのが羨ましい。ヒーロー、ヒロイン共に壮絶な人生を経験しているストーリーは、珍しいです。
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K
良い関係だな、と羨ましくなります。「ごちゃごちゃ言ってないで!」とピシリと言い切る親友。「野次馬はさがっててちょうだい!」と、テキパキ仕切る母親(おばあちゃん)。そして、妙にこましゃっくれた息子。主人公を取り巻く人々が、活き活きと描かれていて、微笑ましいです。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアをもち、妻と母親業もこなしている。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければキーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。