ハーレクイン・シリーズ

謎だらけの美女
最悪な出会い方をした二人が、舞踏会の夜、恋におちた──
親友が結婚し、ジャックはこのところ寂しさに襲われていた。愛する妻の待つ家に帰るのは、さぞかし楽しいだろう。語り合い、夜には僕のベッドを、そして心を温めてくれる妻がいれば……。夢想に耽りつつ庭を歩いていると、出会い頭に若い娘にぶつかり、悪態をついたとたん、逆に容赦ない言葉を浴びせられた。邸の主にこんな口をきくなんて、この娘はいったい何者だろう?父が職を失い、莫大な富を誇る親戚ジャックの邸を訪ねたクレシダは到着早々、無礼で傲慢そうな紳士が当のジャックだと知り、呆然とする。でも感謝しなくては。明日のパンにも困る娘を助けてくれた寛大な彼に。ジャックの不埒な企みなど知る由もなく、クレシダは自分を戒めた。
-
- 頁数
- 288頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年02月05日
-
- 著者
- エリザベス・ロールズ
-
- 訳者
- 井上碧
-
- 定価
- 906円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-33229-5
-
- 書籍番号
- PHS-129 (初版HS-322)
イギリスのケント生まれ。幼少期を過ごしたオーストラリアのメルボルン、パプアニューギニアの生活が執筆に興味を抱くきっかけとなった。ニューサウスウェールズ大学では音楽学を専攻し、音楽教師も経験。現在はメルボルンに暮らしている。