ハーレクイン・シリーズ
エリンは5カ月前に突然姿を消した恋人を懸命に捜していた。 “ブレイディ、帰ってきて。愛してるわ”と新聞広告を出すと、 警察から、強盗に襲われ記憶喪失に陥った男性の存在を知らされる。 ああ、どうかその人がブレイディでありますように……。 そんな望みを胸に引き合わせ場所へ向かった彼女の前に、 ずっと会いたくてしかたがなかったブレイディが現れた。 声を聞けば思い出してもらえると期待するエリンだったが、 彼のよそよそしくて苛立っている様子に、彼女は愕然とした。 なぜ思い出してくれないの? わたしたちは一緒に暮らしていたのに。 そして、このお腹には今、あなたの赤ちゃんがいるというのに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年02月05日
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- 著者
- マリー・フェラレーラ
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- 訳者
- 中野恵
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年01月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22405-7
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- 書籍番号
- I-2405
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モニター
姿を消した恋人を身重ながらも信じて待ち、そして見つかった後も記憶を失くしている恋人を懸命に支えるヒロインが逞しいです。不安な日々だったでしょうが同じ相手でまた違う恋愛をして行くようなお互いをよく理解できる時間だったように思える温かい物語です。
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綾乃
言い争いをしたまま出ていった恋人が、記憶を失って戻ってきた。愛する彼だけれど、彼じゃない。以前のブレイディを知っているからこその、エリンの戸惑い。時々脳裏を掠める記憶の糸を思うように掴み取れず、苛立つブレイディ。もし自分がエリンやブレイディの立場だったらと思うと、読んでいて胸が痛くなりました。幸いだったのは、二人に良き理解者がいたことだと思います。ハーレクインでは夫婦の再生ものがありますが、この話は違った角度での恋人同士の再生ものではないかと感じました。エリンとブレイディそれぞれの立場になって読み進めると、一つの作品でありながら違った感想が出て来るのではないでしょうか。
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モニター
とても良いお話でした。ヒロインがヒーローの記憶を時間をかけてゆっくりと思い出させていく物語です。二人共心の優しい人なのでストレスフリーで楽しく読み終わりました。寒い日に温かい飲み物など飲みながら読書するには最高のストーリーでした。読み終わると心がホッコリとします。
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モニター
突然行方がわからなくなった恋人が記憶喪失の状態で見つかりますが、ヒロインは辛抱強くとても愛情をもって接しています。ヒーロー、ヒロインの心の動きをとても細やかに描いた作品だと思います。
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momo
失踪した恋人、妊娠発覚、そして記憶喪失とハラハラドキドキの物語の芯があり、ヒロインやヒーローにも子どもじみたところがないので、とても安心して読めました。びっくりするような急展開はありませんが、暮らしのささやかなことを通して愛が復活するまでが丁寧に描かれています。疲れたときに飲む1杯のお茶のような、ほっとする1冊でした。
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鳥子
ロマンス小説を読んでいると、ハッピーエンドで終わる為にお決まりの展開が多くなってしまいますが、この本は違います。記憶喪失になったブレイディと、本当にエリンは関係を築いていけるのかどうか最後まで分かりませんでした。ふたりがどうやって心を通じ合わせるのかをとても丁寧に描いていて、ホットな場面はありませんが、心があたたかくなる素敵な物語です。
ドイツ生まれのNY育ちで、現在は南カリフォルニアに住む。RITA賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、USAトゥデイ紙のベストセラーリストの常連。非常に多作な作家で、マリー・ニコールの名前でも執筆している。7カ国語以上に翻訳されている彼女の作品は、世界中の多くの読者から支持を得ている。