ハーレクイン・シリーズ
アテネの船舶会社で重役秘書をしていたヘレンは、 ゴージャスなギリシア人社長ニックから強引に体の関係を迫られ、 イギリスに逃げ帰るが、そこでも災難が待っていた。 よりにもよって親友の夫にしつこく言い寄られ、求愛されたのだ。 困り果てていたヘレンの前に、元ボスのニックが再び現れる。 「結婚を申し込みに来た。きみを手に入れたい、どうしても」 所有欲を満たすためだけの結婚など、ヘレンには考えられないが、 男尊女卑の風潮が根強いギリシアでは珍しくないと彼は言う。 でも、わたしが結婚すれば、親友の夫を振り切れる……。 ヘレンは親友を救うため、ニックとの愛なき結婚を受け入れた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年01月20日
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- 著者
- アン・ハンプソン
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- 訳者
- 霜月桂
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年01月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13130-0
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- 書籍番号
- R-3130
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如月
ヘレンが2人の男に次から次へと、激しく求愛される様は羨ましい限りで、興奮しながらも先が気になりサラッと一冊読みきってしまいました! ただ結婚した途端ニックは豹変し、ヘレンにすさまじく嫉妬し始め…権力があるからとはいえ偉そうなニックに最初はイライラしましたが、最後は愛ある男の態度で感動しちゃいました。後半ポールが暴走して3人の修羅場と化すシーンはハラハラドキドキで最後まで読み応えがあって良かったです。
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モニター
結婚生活のスタートは最悪だった二人ですが、徐々にニックにひかれるヘレン。しかし、一度誤解が生じてしまうとなかなか軌道修正が…。ヘレンに惹かれる親友の夫というのがしつこくて自信過剰だし、結婚生活にうるさく口を挟んでくる継父も独善的で煩わしく、孤立無援の状態が続きます。最後には意外な味方が現われて心が通じ合うのですが、それまではじれじれしながら読みました。ラストは若干無理矢理な感じがありますが、甘々のところがもう少し続いてほしかったです。楽しめました。
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モニター
往年の作家さんとのことですが、ヒーローの男尊女卑的発想以外は、古臭さは全く感じない作品です。登場人物の描写がうまいです。作中の男性達の思い込みの激しいやっかいな性格、妬みの感情のリアルな表現に、「いるいる、こんな嫌な奴!」と叫びそうになりました。ヒロインの芯は強いけれどつい問題を回避してしまう性格、ヒーローの言葉足らずで嫉妬深い性格のぶつかり合いに風穴をあけるキーパーソンの描写も秀逸でした。
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ミミ
男性の求愛に悩まされるヒロインと、強引で嫉妬深い男性たち。ヒーローが、今ならセクハラ、パワハラと言われそうな行為に走っています。私としては少々共感しにくかったです。ヒーローの魅力とヒロインへの恋心が、最初から読み取れれば、もっと感情移入できた気がします。ヒロインの気持ちもなかなかはっきりせず、じれったい気持ちになりました。ドラマティックな展開、支配欲の旺盛な男性が好みなら、楽しめると思います。
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モニター
ヒーローと友人の夫の二人からアプローチされながらも、友人の幸せのためにヒーローと結婚します。その後も、ヒロインの義理の父がかき回したり、友人の夫が出てきたりとトラブルは続くけれど、ヒーローの母によって誤解が解けて…。個人的にはヒーローの母が大好きです。この母がいなければ、二人は幸せになれなかったかも。魅力的すぎるのも考えものだなって思いつつ、最後まで楽しく読めました。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「暴君だけど情熱的で魅力的なギリシャ人ヒーローを書かせたら秀逸な作家」
“結婚するしか君を自分のものにできないから結婚する”と言うヒーローのプロポーズにびっくりです。そこまでするのは愛しているからと気づかないのがおかしいけど、成功している男性からそこまで言われるヒロインが羨ましい。周りの男性から想いを寄せられるヒロインがすごい!(長崎県 会社員 ロマンス大好き) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
『最後の船旅』からのファンだが、二人の愛の悲しみや喜びがひたひたとうちよせた。(静岡県 主婦 C.Y)
元教師。旅行好きで、各地での見聞をとり入れて小説を書きはじめたところ好評を博し、ついに教師を辞め執筆活動に専念することにした。物語の背景として選んだ場所へは、必ず自分で足を運ぶことをモットーとしていた。70年代から活躍し、シリーズロマンスの黎明期を支えた作家の一人。