ハーレクイン・シリーズ
クリスマスで賑やかな世間を逃れ、雪山へやってきた助産師のミランダ。 危うく遭難しかけたところを、通りすがりの男性ジェイクに救われ、 彼の家で一晩を過ごすことになった。 男らしさと優しさの同居するジェイクにいやおうなく惹かれる一方、 もう誰かと関係を築くことなどできないとミランダは思った。 この人生、私は見捨てられ続けてきたから──実の母に、そして恋人に。 ジェイクへの想いを抑え、翌朝、彼女は何も言わずに彼のもとを去った。 ところが同じ日、ミランダが新しい勤め先の病院へおもむくと、 彼女とともに働く産科医として紹介されたのはなんと、もう二度と会うことはないと思っていたジェイクだった!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年01月05日
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- 著者
- サラ・モーガン
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- 訳者
- 森香夏子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22402-6
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- 書籍番号
- I-2402
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鳥子
サラ・モーガンと森香夏子さん訳のゴールデンコンビ、湖水地方・医者・山岳救助隊シリーズ(と勝手に名付けています)です。『冷めた情熱』で名脇役となっていたジェイクが主人公。どんなお相手かしら? とわくわくしながら読み始めました。ヒロインは、えらい自立してて、神秘的な助産師ミランダ。女性を思い通りにしてきたジェイクにしたら、振り回される経験が初めてかもしれません。ミランダの頑なな態度の裏には悲しい過去があり、そこをどうジェイクが受け止めるのか、最後までページをめくる手が止まりませんでした。
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ゆめみ
読み始めたら、アッという間に最後まで読み切ってしまいました。読むのを途中でやめられなくなる可能性が高いので、1冊読める時間の確保が必要です。サスペンスとは違ったドキドキハラハラが楽しめました。ヒーローのヒロインへの深い愛にちょっと羨望しつつも応援してしまう。そんな感じです。今年のクリスマスに何か期待してしまいそうな一冊でした。
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モニター
サラ・モーガンのドクターものなので、医療現場の描写もしっかりしているので期待して読みました。医師としても優秀で魅力的なだけでなく、ミランダに対しての愛情溢れる包み込むように優しく支えるジェイクがとにかく素敵。頑なに他人を信じず頼らないと決めているミランダがそんな彼にいつしか魅かれて葛藤しつつ、ジェイクへの愛を受け入れるまでの過程が、医療現場でのエピソードを織り込みながらテンポ良く描かれていて楽しめました。
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モニター
ミランダは独立心旺盛な女性。一方、ジェイクは性格も医師としても完璧な男性。そんなジェイクの好意を、警戒心の強いミランダはありえないことと受け取ります。作中、「家族の形」の話がでてきますが、ひねくれた考えしか持てないミランダが何組もの家族を見て心を動かされていく様子が丁寧に書かれています。また、医療ドラマを見ているかのようなリアルな描写も見どころです。
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運命の人と、都合のいいときに会えるとは限らないし、大人になれば背負うものも多くなってなおさら運命の人だと判断できないような気がします。特にヒロインのミランダのような境遇の人には。ロマンス小説の素敵なところはハッピーエンドになることだけど、読み進めるあいだ、何度もせつない気分になりました。ヒロインとヒーローの気持ちが丁寧につづられていて、お互い相手を思いやっているのですが、口にしないんですよ~イギリス人だから? ヒーローもヒロインも仕事に打ち込む社会人だけど、根っこはロマンチスト。大人のロマンスにしっとり幸せな読後感でした。
イギリスのウィルトシャー生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚して、2人の息子の母となった。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入りだという。