ハーレクイン・シリーズ
これまで順調だった仕事を不運にもすべて失ったナターシャは、 友人の紹介によりイタリアのヴェローナで観光広報の職を得た。 そこでは今、高級ホテルのオーナーたちが連携し合い、 歴史ある美しい街の魅力を世界中に広めようとしているという。 新しい人生を始めようとヴェローナへやってきたナターシャを、 予想だにしなかった相手との再会が待ち受けていた── 2年前、熱い恋に落ちながら私を裏切ったマーリオ! 彼はこの地に君臨する“プレジデント”としてナターシャの前に現れ、 唖然とする彼女に向かって傲然と言い放った。 「今度また僕の前から姿をくらましたら、絶対に許さない!」
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年01月05日
-
- 著者
- ルーシー・ゴードン
-
- 訳者
- 松島なお子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2015年12月17日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22401-9
-
- 書籍番号
- I-2401
-
maddy
一度は強く惹かれあいながらも、相手を信用できずに別れを選択してしまったヒロインに「ロミオとジュリエット」たちが寄り添いながら、展開していく。舞台イタリアはヴェローナのイメージが鮮やかに目に浮かぶのは、作者の描写力に加え、誰もが、多少は観たり読んだりしたことがあるシェークスピアの古典のおかげでしょう。女性を魅了してやまない美しいヒーローが、ことヒロインについては、自信が持てず、距離を保ちながら恐る恐る近づいていく様はキュートです。ヒロインに固執しふたりの仲を裂こうとする敵役の男性のやり方が、今どきにしては稚拙で力不足と感じましたが、主眼はジュリエットたちの力を借りて真実の愛に気づくヒロインにあるので、許容範囲でした。脳内で、ニーノ・ロータが作曲した映画のテーマ曲を流しながら読むと、更に浸れるかもしれません。
-
モニター
ヒロイン頑張って仕事してます、好感持ちました。ヒーローとは1度誤解で別れます。再会しても怒ってます。理由は、そんなに怒らなくてもいいじゃない、という気がしなくもないんですけど。ヒーローはヒロインにいつもくっついて怒られた大型犬みたいでかわいく思えました。ヒロインは結構怒ってますが、仕事では冷静なので二人の雰囲気がピリピリし過ぎてなくて良かったです。
-
モニター
境遇のせいで臆病なヒロインがその境遇ゆえにヒーローとすれ違ってしまうところがとても切なかったです。面白いと思う本は多々ありますが、涙するほどに切ないストーリーは久しぶりで、とても良かったです。切ないストーリーが好みな私にとってはとても満足できました。おすすめの一冊です!
-
kiki
すれ違いがもどかしくて・・・。間違いなく愛しあっているはずなのに! 素直になれないヒーローとヒロイン、意地の張り合いを続けてしまうふたりがじれったい。なんだかんだと言いながらもヒロインをしっかり守ってくれるヒーローはステキですけど♪ 最後まで「ロミオとジュリエット」を絡めながらのストーリー展開で読後は「ロミオとジュリエット」を読みたくなりました♪
-
モニター
ロミオとジュリエットの物語にヒーローとヒロインがなりきる場面があってロマンチックでした。ヒロインに逃げられてから真面目にやってきた気持ちが伝わってきます。関連作の『仮面舞踏会の夜に愛して』に出ていたカップルが登場しますので、その後の2人の様子がわかります。とても幸せそうで、そちらのお話も読みたくなりました。
-
モニター
ベネチアで出会った主人公が、二年後にヴェローナで再会する――まるでイタリア旅行をしているような、一粒で二度美味しいロマンティックな作品です。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の物語をなぞりながら、ヴェローナの街でヒーロー&ヒロインの恋が迷走します。生い立ちのせいで男性不信に陥った気性の荒い(!?)ナターシャと、苦悩する元プレイボーイのマーリオ。ラテン系ヒーローなのに傲慢じゃないのがポイント高いです! ちょっとしたボタンの掛け違いで、愛する二人に距離が生じるのがもどかしかったです。ロミオとジュリエットは毒によって命を落としましたが、マーリオとナターシャには違った形の毒が用意され、その毒がじわじわと二人を蝕んでいきます。毒によって悲恋で終わるのか、それとも二人には毒を撥ねつける強い愛があるのか……最後の最後までハラハラドキドキの展開でした。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。