ハーレクイン・シリーズ
「兄の忘れ形見に会わせてもらいたい」 べスが愛したたったひとりの男性ニコが、ふたたび目の前に現れた。 快活な面影を消し、謎めいた冷徹な大富豪のオーラをまとって。 5年前、ベスとニコは心から愛し合っていた。 しかし、ニコの出生の秘密を盾に彼の兄に結婚を強要されたべスは、 ニコを傷つけることを恐れ、何も言わずに彼のもとを去ったのだ。 あれからいっさいの関係を断っていたのに、まさか訪ねてくるなんて! 愛のない虚しい結婚生活の中、べスの唯一の支えは息子のマークだった。 だめよ。ニコに息子を会わせるわけにはいかないわ。 オリーブ色の肌と黒髪をニコから受け継いだ、この子を……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年01月05日
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- 著者
- レイチェル・ベイリー
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- 訳者
- すなみ翔
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51689-3
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- 書籍番号
- D-1689
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3匹の母
5年前、愛するヒーローの秘密を守る為、ヒーローの兄と結婚したヒロイン。兄の死によって、発覚する秘密。ヒーローとヒロインの心の葛藤が細かいディテールで丁寧に描かれていて、感動しました。エピローグも目に浮かぶ情景で、とても素敵でした。
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ういっち
この作家さんとは初めての遭遇(笑)なので、楽しんでゆっくりと読もうと手に取りました。なのに冒頭からぐいぐい引き込まれ、気づくと一気に読み上げていました。この物語の始まり、ヒロイン・ベス宅のドア前でヒーロー・ニコが自分を裏切ったベスに会うために心の準備をしているところから、わずか2日間。ベスがニコへの愛ゆえにひた隠しにしていたことが暴露されていくにつれ、それぞれの葛藤が手に取るように伝わってきます。もつれた赤い糸がほぐされるまでのじれったさは、ハーレクインならではの世界。親の心痛をよそに、マルコが健気で可愛いです。個人的には、ベスの両親が突然のニコの出現による娘の様子を、心配しつつも問い詰めずにいるところは「親なんだな~」と思わずにいられませんね。
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anzuko
異母兄の脅迫により愛する人と引き裂かれた二人。突然の再会から愛と絆を取り戻せるのかとドキドキしながら一気に読みました。ただ相手の幸せだけを一番に思い、一途に愛し続けるヒロインの愛の深さと、それがなかなか伝わらない展開に切なくなりました。そんな中でヒーローが息子との失われた時間を取り戻そうとする場面は癒されます。傷付いた過去により葛藤する様子がわかるので、切ないストーリーが読みたいけど傲慢ヒーローが苦手という方でも楽しめると思います!
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ゆま
ヒーローは傷つけられながらも5年間もヒロインを忘れられず、ヒロインはヒーローのために5年間辛い生活を送ってきました。ふたりの心の動きや葛藤が丁寧に描かれている作品だったと思います。それぞれの心に抱えた辛さ、お互い愛し合っているのに結ばれない事情。そしてふたりの子供。辛いエピソードの分、ハッピーエンドが心地よかったです。
幼いころからずっと読書中毒。心理学と社会福祉の学位を取得後、夢を実現してロマンス小説作家となった。まるでパラダイスのようなオーストラリアのサンシャインコーストで、彼女自身のヒーローと4匹の愛犬とともに暮らしている。