ハーレクイン・シリーズ
イギリス人家庭教師のファーンは休暇を過ごす雇い主に従って、 砂漠をらくだで渡り、クアマラ国のオアシスにやってきた。 そこで妻を亡くした王ザフィルと出会い、思いがけず恋に落ちる。 実はファーンは幼い頃から母に“色欲は罪”だと教えられてきた。 23歳の今でも純潔を守り続けているのは、そのせいだった。 だが、ザフィルとの密会はしだいに熱を帯びていき、 彼がオアシスを去る前日、ついにファーンは身を捧げてしまう。 そしてあろうことか、彼の子を身ごもってしまったのだ。 この子は禁忌の証……ザフィルに伝えることは許されない。 あふれる涙をこらえて、ファーンは一人、クアマラ国をあとにした。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年12月05日
-
- 著者
- ダニー・コリンズ
-
- 訳者
- 水月遙
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2015年11月19日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-13117-1
-
- 書籍番号
- R-3117
-
- ミニシリーズ
- 7つの愛の罪
-
モニター
主人公二人のお互いの一目惚れの心情が詳しく描かれていて、胸がきゅんきゅんしました。男性目線の心情も細かく描かれているので個人的には大満足です。生まれや育ちの違いを克服していく二人には本当に幸せになって欲しいと思いました。
-
まな
お互い、ふさわしい相手ではない事を承知しながら惹かれあう心を抑えきれずにいるジレンマ…。読んでいて二人の葛藤にとても引き込まれました。ファーンの純真な心と思いやりも、ストーリーを盛りたてている要因だと思います。タリクの率直な物言いは、父、ザフィルに似ているなと思いましたが、家族として受け入れるタリクの心の優しさには、是非、タリクの成長した作品も読んでみたいと思わせられました。素晴らしい作品と出合えて、深く感謝いたします。
-
ざとうくじら
無垢なファーンがセクシーという言葉を体現しているザフィルにどうしても引かれていくのが痛いほどわかります。砂漠の王であるザフィルの心の奥底に隠した傷をオアシスのように癒すファーンは本当に純粋で、最後は思わず拍手喝采でした。王道という感じでした!
カナダ出身の作家。高校生のころにロマンス小説と出会い、小説家という職業はなんてすばらしいのだろうと思ったという。以来、家族の反対や“普通の”仕事に追われながらも、さまざまなジャンルの執筆に挑戦し、ついに念願叶ってハーレクインからデビューすることになった。まるでロマンス小説さながらの、ハッピーエンドを生きている気分だと語る。