ハーレクイン・シリーズ
不遜な公爵の降伏
つらかった白い結婚が終わりを告げ、
今また降りかかる、いわれなき責め。
社交界の貴婦人は誰もが、伯爵未亡人マライアを見て眉をひそめる。 彼女は5年前に親ほども年上だった夫が亡くなってからというもの、 妖艶な美貌を武器にあまたの愛人を作っているともっぱらの噂だった。 そんな醜聞を信じた男が一人、マライアのもとを訪れた。 ウォルフィンガム公爵ダリアンは端整な顔に蔑みの色を浮かべ、 弟をたぶらかすのはやめろと一方的に彼女を咎めた。 事実無根だわ! 本当の私は男性に愛されたことさえないのに……。 だが、そうとは知らないダリアンの傲慢な責め口調に耐えきれなくなり、 マライアは思わず彼の肩に手をやり、押しのけてしまう。 すると、どうしたことかダリアンは息をのみ、その場で気を失った──。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年12月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 高橋美友紀
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年11月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33224-0
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- 書籍番号
- PHS-124
読者レビュー
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ミミ
頭の回転が早くて自立した女性でありながら、心から男性を信頼できないヒロインに現代女性として共感できました。ヒーローは無愛想ながら内に情熱を秘めているところが魅力的。心癒されるような心理描写やリージェンシーならではの際どい情景は、さすがモーティマーだと思いました!
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ありえす
悲惨な過去を持ち、愛人を次々変える奔放な未亡人という仮面の下に、清純な心を秘めたマライア。そんな見せかけの姿に惑わされて蔑みながらも惹かれていくダリアン。マライアの真の姿に気づかないダリアンがじれったいと思う。訳あって恋人同士を演じるうち、本当の愛に目覚めていく過程にぐんぐん引き込まれて一気に最後まで読んでしまいました。過激なパーティにドキドキしましたが、楽しませていただきました。
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モニター
極秘の任務に就くヒロインとヒーロー。お互いの仮の姿を信じた為に、初めの印象は最悪。その二人に共同の任務が。事件のハラハラドキドキと二人が魅かれ合っていくさまに引きこまれ一気に読んでしまいました。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の1人。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年にみごとデビューを果たす。以来、200冊近い作品を生みだし続け、2015年にはアメリカロマンス作家協会から、その功績を称える功労賞を授与された。エリザベス女王からも目覚ましい活躍を認められている彼女の記念すべき200冊目は、2016年に刊行される予定。