ハーレクイン・シリーズ
わたしだけの後見人
孤児のセーラは六年間身を寄せていた付き添い人の家をあとにした。学校は卒業したし、親友は結婚してしまった。雀の涙ほどの後見人からの仕送りをあてに何もない生活を続けてもしかたがないと思ったのだ。そう、家庭教師だったオールコット夫人との再会さえはたせれば、仕事の口ぐらい紹介してもらえるはず。ささやかな希望だけを道連れに、未亡人と偽って乗り込んだ馬車の旅は大雪に阻まれることになってしまった。そのうえ同じ宿屋に避難してきた男性が名乗った名はレイヴンハースト――私をほったらかしてきた後見人の名だ。彼がなぜ今、ここに? 六年間一度も顔を見せなかったのに家出されたとなったら連れ戻しに来たというの……?
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年09月20日
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- 著者
- アン・アシュリー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 838円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-76204-7
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- 書籍番号
- HR-204 (初版HS-167)
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- ミニシリーズ
- 年上と恋に落ち
読者レビュー
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lunatic
年上の男性が好きで、リージェンシーも好き。そんな女性に一番お勧めしたい作品。何度も読み返しているけれど、いつ触れても色あせない魅力がある。一見傲慢だけど実は頼もしいヒーローと、自立心にあふれ、頭の回転が速いヒロインの機知に富んだ会話、二人が惹かれあっていく過程に心がときめく。また、ヒーロー&ヒロインを見守る愛すべき伯爵未亡人と、無愛想だけど愛にあふれたメイドのやりとりも興を添える。華やかな社交界の模様は出てこないけれど、心は十分華やぎを感じられる。
イギリス中部レスターシャーで生まれ育つ。幼い息子たちを寝かしつけるときに役立った物語を作る才能が、歴史ロマンス小説の分野でも開花した。趣味はガーデニングで、自宅の庭を開放することも。現在は夫と二人の息子、二匹の猫とともにイギリス西南部に在住。