ハーレクイン・シリーズ
不純な動機
完璧な化粧を施した美容部員レティシアは、その熱心な仕事ぶりから、 同僚だけでなく顧客からも絶大な信頼を得て、愛されていた。 だが、その胸中は複雑だ。彼女の夢は家庭教師になることだった。 大学に入学してすぐに父が亡くなり、残された家族を養うため、 レティシアは夢を諦めてこの職に就き、必死で働いてきたのだ。 ある日デパートの社長から、息子のナサニエルが経営する牧場で、 従業員の子供たちの教師として働く気はないかと提案されて、 レティシアは躍りあがって喜んだ。ああ、やっと夢が叶うんだわ。 しかしそれも束の間、ナサニエルの冷たい声が彼女の心を引き裂いた。 「“厚化粧の人間つらら”を家庭教師として雇うなんて、ごめんだね」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年12月20日
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- 著者
- エッシー・サマーズ
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- 訳者
- 上村悦子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年12月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42061-9
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- 書籍番号
- PB-161 (初版I-456)
読者レビュー
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モニター
不純な動機――何だかとても意味深なタイトルだと思いませんか? 私はナサニエルの冷たい言葉を聞いてしまったレティシアがどんな行動を取るのかが気になってしまい、ページを繰る手が止まりませんでした。物語の中に出てくる自然の描写と詩がとても印象的で、終始、優しいタッチの作品だと思いました。
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モニター
ヒロインの一生懸命な様子が伝わってきて、それに惹かれていくヒーローも純粋な感じがして素敵でした。1980年代に出た本みたいですが、ハーレクインは色褪せないですね。
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モニター
道路も満足に通っていない奥地の牧場で育まれるロマンス。お互いに悪印象を持っていた2人が歩み寄っていく過程が丁寧に描かれていて読後感は爽やかです。結局はヒーロー父の思惑通りでしたね。
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モニター
仕事がら厚化粧をしないといけなかったヒロインが社長の息子の一言を覆すために奮闘するお話です。話の中にいろいろな色彩が表現されているので想像しながら読めて楽しかったです。
ニュージーランド出身の作家。1980年代にハーレクイン・イマージュで活躍し、5作品を上梓した。