ハーレクイン・シリーズ
香水会社のCEOだった亡き祖父の遺志を叶えるため、 ジャスミンは南フランス最大手の銀行を訪れることにした。 祖父が亡くなってから傾きつづけている経営を立て直すには、 長年取り引きのあるその銀行の援助がどうしても必要なのだ。 頭取のリュック・シャリエールとは面識がないけれど、 この交渉を成功させなければ、あとがない。 緊張感に包まれながら案内されたオフィスに足を踏み入れると、 そこにいたのは、2カ月前に旅先で声をかけてきた不埒な男だった! あのときは警戒心が働き、失礼な態度でつっぱねてしまった。 いま目の前に傲然と立つ彼の瞳は、明らかに謝罪を要求していて……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年12月20日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 小長光弘美
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年12月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22400-2
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- 書籍番号
- I-2400
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リン
理性と感情の間で眠れなくなるほど悩む気持ちや、「片思いだったらどうしよう?」と臆病になってしまう感じ、相手からの電話一本で宙に浮いちゃう程心が躍る・・・そんな恋に落ちた時のどうしようもない起伏が文章を通してこちらに伝染してくるようでした。素敵な恋をしたような幸せな読後感にフワフワしています。スミレの花の香水、わたしもつけてみたい!!
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モニター
伝説の香水師である祖父の遺志を継ぎ、努力を惜しまない純粋でまっすぐなヒロイン。仕事上で知り合ったヒーローも、ヒロインの気持ちを理解して大切にし、決して感情的な行動には出ない素敵な男性。単純なロマンス小説にとどまらず、正統な人物を会社のトップに連れ戻すという物語。感動間違いなしの一冊です。
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ネム
ヒーローとヒロインに年の差があるのがツボでした。フランス人ヒーロー、フランス人ハーフのヒロインなのでセリフにちょいちょいフランス語(日本語にフランス語のルピというスタイル)が出てきます。フランス語がわかる方はより楽しめるのでは。優しいヒーローとしっかり者ヒロインに癒されました。
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nocchi
2人が勘違いとすれ違いを乗り越えて距離を縮めていくまでの間にとてもやきもきさせられますが、ラストでその気持ちもスッと収まりました。ヒーローのリュックがヒロインのジャスミンを大切に思っている様子、お互いの家族を大事に想う気持ちに好感が持てます。是非ジャスミンの“レーヌ・フルーリ”を1度身に纏いたいものです。
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モニター
「傲慢」どころか誠実で我慢強く、思いやり深いヒーローでした。美男美女なのはテンプレだとして、性格も良い二人の物語はハーレでは貴重(笑)。お互いに一目ぼれなんですが、ちゃんと相手の立場や気持ちを尊重してる。ヒロインの方が「こうあるべき」自分に縛られているかな。筋を通すときはガツンと決めるヒーローで、安心して読み進められました。あと、訳がすばらしい! 違和感なく楽しめる一冊です!!
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ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“凛とした主人公で魅せる作家”
ヒロインが頼まれるだけの力量を持って誠実に行動しようと奔走する姿と、ヒロインに惹かれるヒーローがそれだけに惑わさせずに判断して助ける姿がとても素敵でした。何よりも最後の行動力には脱帽です。(福島県・主婦・SUN) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“凪の下の深い海のような作品を書く作家”
読み終えた後の余韻が普通ではありませんでした。レベッカ・ウインターズの作品はどれも好きですが、今回のこの作品は素晴らしいと思いました。登場人物が皆魅力的で嫌な人物は出てきません。日々の暮らしの中で少し疲れた時には爽やかさが身体の細胞の隅々まで行き渡る、こういう物語を読むのが最高です。作者のあらゆる物事への造詣の深さもストーリーに厚みと奥行きをもたらしているのでしょう。とにかく素敵な作品でした。 -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“慈母の瞳と少女の心を持つ物語の紡ぎ手”
ハーレクインは外国の小説だからか、まずセックスアピールから入って身体の相性を確かめるところからっていうのが多いような気がしていました。でも、この本は、衝動を一生懸命押さえてやるべきことの優先順位を意志の力で決めている。人生を自分で紡ぎだしている真摯さを感じました。それがあるから、夢物語でありながら、ラストの大きな喜びと充実に素直に共感できました。(みか) -
【ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“いつのまにか物語にハマっている”
年の差カップルでお互い真面目で誠実な二人。レベッカさんの作品の主人公達はいつも好感が持てるヒーローにヒロインが多くいつも応援したくなります。(愛媛県・会社員・久万) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“過酷な愛や純粋な愛、色々な愛のかたちを表現できる作家”
ヒロインが正義を貫くため、会社を救うため、手を尽くすところ、ヒーローと事業について丁々発止とやりあうところが、面白いです。ヒーローがヒロインと一緒になるためにとった行動が羨ましいです。(長崎県・会社員・きえちゃん) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“困難を乗り越えるヒロイン”
崇高な目的にひたむきに向かうヒロインの姿が素敵で、それを応援するヒーローも素晴らしくて。南仏の風景もこの物語を香り高く演出している感動作。 -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“さすがイマージュの大御所”
レベッカ・ウインターズは大好きな作家さんです。ヒーローのヒロインへの愛を語る場面が大好きです。詩的で思いやりがあふれていて。香水会社の立て直しとそれを助けるかというやり取りはあるもののこんな思いやりあふれるこんなヒーローに愛されるヒロインは幸せですね。(神奈川県・専業主婦・なんちゃん373)
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。