ハーレクイン・シリーズ
姉夫婦とともに高級レストランでディナーを楽しんでいたアンディは、 店に入ってきたとびきりゴージャスな男性に目を奪われた。 褐色の髪とトパーズ色の瞳、猛獣を思わせるしなやかな物腰。 姉によれば、この店のオーナーで、大富豪のダリウスだという。 4年前までバレエ一筋で世間知らずのアンディには知る由もなかった。 するとダリウスが鋭い目を向けた。「君はバレリーナのミランダだな」 それはもう過去のこと。転落事故によりバレリーナ生命は絶たれたのだ。 あの事故には触れられたくない。どれだけの苦しみを味わったことか。 だが、ダリウスは逃げ出すアンディをとらえ、無理やりダンスに誘った。 かつて舞台で見た優美な白鳥をよみがえらせてみせると言わんばかりに。 彼の強引な態度に反発を覚える一方で、アンディは甘い期待におののいた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月20日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 山本みと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年10月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13103-4
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- 書籍番号
- R-3103
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- ミニシリーズ
- 闇のダリウス、光のザンダー
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モニター
幸薄い乙女をセレブ男子が救うお話か? いえいえ、ヒロイン、アンディは事故でプリマバレリーナの道を断たれましたがリハビリに耐え、バレエ教師となったタフな女子。傲慢ヒーローのダリウスは最初こそ強引に彼女を振り回しますが、その自然体の強さに惹かれてゆき、ついには自らの辛い過去と向き合います。私にとっては、アンディは瀕死の白鳥ではなく不死鳥フェニックスでしたね。次は、外見は“光”じつは、内面に闇をかかえる双子の弟のお話。こちらも魅力的なキャラなので楽しみです。
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モニター
ハーレクイン王道の「強烈な一目惚れ」からの展開。気持ちに葛藤する時期もよそ見しないヒーローは魅力で、ヒロインも自立した前向きな女性。二人の過去の問題も絡みながら、それが明らかになるまでぐいぐい引き込まれるストーリー展開で、久々に一気読みしました。最近は直ぐに一夜を共にしてホットさを中心に展開する物語も多い中、この作品はその点もいい意味でじっくり進み、ストーリー性も充分にある読み応えのある作品です。
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お互いに相手から目がそらせなくなる…なんて強烈な出会い。現実にはなかなか体験できないそんな物語の初めからストーリーに惹きつけられます。それぞれに抱える心の傷、家族やライバルとの関係などが少しずつ解きほぐされてお互いへの愛が確信されていく様は見事です。双子でありながら容姿、性格が対照的な弟も何やら問題を抱えていそうでこちらのお話も待ち遠しいです。
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不幸な事故でバレリーナとして舞台に立つことをあきらめたアンディと富豪のダリウス。ふたりの辛辣な会話や駆け引きが面白く、次の展開が知りたくて、引き込まれるように読みました。ダリウスは事故当時の仲間のアンディへの辛らつな言葉をきき、アンディを問い詰めます。ダリウスは家族に大きな問題を抱えていると感じたアンディは彼に聞きます。二人は心の重石をとりのぞけるか? ダリウスは穏やかだけど、闇とは感じませんでした。ザンダーの話が楽しみです。《aiai》
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この物語はハッキリ言ってお互い一目ぼれから始まります。でも勿論お互い早々簡単には行きません。ヒロインのバレリーナだったアンディは不幸続きの中、自立した女性になりましたが自己防衛のためにヒーローのダリウスのアプローチに耐えます。ダリウスも真剣な愛など望んではいませんが、どうしてもアンディに惹かれる様子が本の中から読み取れて、ついかわいく思えてしまいます。ヒーローの母との確執やヒロインの元ライバルとの過去現在、色々な要素が含まれてとても面白いです。とても明るい弟のザンダーもチラチラ出てきましたが、今回は闇のダリウスのお話です。次回は弟の光のザンダーのお話ですが、私にはどうしても本当の闇はザンダーだと思ってしまうのです。ですので早く次回作も読みたくてしかたがありません。ドラマ化になっても観たくなる作品だと思います。《ゆかな》
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印象的なふたりの出会い。レストランで目が合っただけなのに・・・。ヒーローには心の傷が、ヒロインには心身共に傷があり、自分自身の心の葛藤と闘いながら相手の事を思いやることのできるステキなヒーローとヒロインです。ヒーローが傲慢な雰囲気を漂わせて人との間に距離を置きながらもヒロインにはメロメロな感じがいい! ヒロインが儚げな見た目とは裏腹な辛い運命に負けずに闘って生きているところもいい! すれ違ってしまった家族の復活も感じさせるエピローグまであって満足しちゃいました。ヒーローの弟ザンダーの傷を癒してくれるのがどんな女性なのかも、とっても気になります。
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尊大で暗く近寄りがたいハンサムな男性と明るくユーモアのあるブロンドのゴージャスな男性が並ぶとどちらに惹かれるのか。やはり女性はヒロインのように、謎のある危険なヒーローのような男性に惹かれるのですね。押しが強くて、ヒロインのバレリーナとしての力を信じ、勇気を与えるヒーローと、ヒーローの思いどうりに動かず、感情を面に出さないヒーローの気持ちを察する、か弱く見えて芯が強いヒロインとはベストカップルだと思いました。《きえちゃん》
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の1人。3人兄妹の末っ子としてベッドフォードシャーの小村で育つ。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年、みごとデビューを果たした。物語を作るときにいちばん楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。