ハーレクイン・シリーズ
アナはドラッグ所持の疑いで、裁判所の被告席にいた。 そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、実業家バスティアンだった。 にもかかわらず、彼はアナを有罪と決めつけ、彼女が無実だと訴えてもまったく取りあおうとはしなかった。 彼は今も昔も私を信用できないのだろう。そしてこれからも。 16年前の冬、アナの母はバスティアンの母から夫を奪った。 彼にとってアナは、家庭を崩壊させた身勝手な女の娘でしかないのだ。 その娘のために500万ポンドの保釈金を支払ったということは── アナは泣きたくなった。つまり、私は彼に買われたも同然。 もう彼に真実を告げることすら許されないの? あの日の思いも。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月05日
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- 著者
- マヤ・ブレイク
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- 訳者
- 東みなみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13101-0
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- 書籍番号
- R-3101
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ゆかり
お互いに誤解を持った二人がともに行動していく中で、どうやって距離を近づいていくかがポイントですし、一生懸命なアナの姿に可愛さを感じました。続きが気になって一気に読めました。
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hitomi
感情の描写が、繊細で、とても読みごたえがある作品だと思います。文才が感じられるという事です。たださらっと流れてしまって、受け取る私の感情の起伏が少ない、ちょっと物足りないです。どうしても、ハーレクイン・ロマンスには、壮大な、もうそこにどっぷりと浸かってしまうような世界観を求めてしまいます。もっと大きな動きが必要だと思いました。期待している作者さんなので辛口コメントです。
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すみれ
アナは、母から必要な愛情を受けていなかった。でも、別に暮らす父や、不満を持つ相手だろうと思う母にたいしても、はねつけない心を持っている。華やかなモデルの生活よりも、大好きな人に信じてもらえることを願っている。
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レビューキャンペーン
信じてもらえないつらさ。ヒロイン・アナはまさに……思い込みやイメージで決められてしまうのはつらいです。本人には関係のない過去がアナを苦しめています。ヒーローのバスティアンがアナの真の姿に気がついてほっとしました。アナの人生が見た目とは裏腹に、もっとひどいものだと知り、それを助けようとする姿はかっこよかったです。誰かの、一つだけの宝石でありたいものです。《aiai》
イギリスの作家。妻であり2人の子どもの母でもある彼女がロマンス小説の虜になったのは、13歳のとき。姉から借りた1冊のハーレクインがきっかけだった。そんな彼女にとって、ハーレクイン社でのデビューは夢のようだったと語る。執筆に没頭していないときは、旅行やツイッターが好きだという。