ハーレクイン・シリーズ
若きレオナは結婚を2カ月後に控えたいま、深い悩みをかかえていた。 すべてを支配しようとする婚約者の独善的な態度に不安をおぼえ、 話し合いを申し出ても、いつも取るに足りないと一蹴されてしまうのだ。 母をはじめ周囲のみんなもこの結婚を楽しみにしているので、 いまさら誰かに相談することもできなかった。 居ても立ってもいられず、レオナは心の曇りを取り払おうと、 花咲き乱れるフロリダへの小旅行に出かけることにした。 だがそこで、青く澄んだ瞳の青年ザックと出会い、 病で脚が不自由な妹をかいがいしく世話する姿に心を打たれる。 やがて、無私に生きるザックに、どうしようもなく惹かれていき……。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月20日
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- 訳者
- さとう史緒
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- 定価
- 1,181円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年10月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80081-7
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- 書籍番号
- PS-81
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akabee
目前に迫った結婚に迷いをもつ、揺れ動く女性の心理と、そんなタイミングで出会った運命の男性との、慎重で清純な恋の様子がみずみずしく描かれていました。普段は「運命」という言葉を意識することはほとんどありませんが、この物語では、与えられた運命の一つ一つを大切に受け止め、時には新たな決断の背中を押してくれる大きな要因になっています。また、ヒロインと彼を支える家族や親友の愛情や、フロリダの温暖な気候と地元の人々の素敵な暮らしぶりが心を温めてくれます。改めて、人との関わり方、運命の受け入れ方を教えてくれる本です。
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ひろぼ
帯に「清純小説」と謳われている通り、けっして荒々しいことのないピュアな純愛小説です。ヒロイン・ヒーローともに自分の気持ちに正直で、恋の駆け引きをすることもなく、悪人的なライバルなども存在しないため、心を波立たせることなく読み終えることができました。作品の基底にある「アーミッシュ」という文化について馴染みがないため、ヒロイン・ヒーローの考え方について若干戸惑うところはあるかもしれませんが。シリーズものらしく、引きのある終わり方です。次巻以降の展開が楽しみです。
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みりりん
ヒロイン、レオナは結婚を控え幸せいっぱいな筈なのに婚約者エドモンドとの生活に疑問を感じてしまっているんです。ただのマリッジブルーかと思いきや根はもっと深かった。そんなレオナがザックと出会う。2人とも一目逢った時から惹かれあっているのに、もどかしいったらありゃしない! 一体いつになったら2人は進展するのよ、と読む手が止まりません。家族友人を巻き込んで2人の恋の行方を見守る人々の温かさが心地良い一冊です。
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モニター
主人公二人の清く美しい生き方が印象的でした。アーミッシュの方々の生活は断片的にわずかにしか知りませんでしたが、作品の中に丁寧に描写された日常の悲喜こもごもも興味深かったです。
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モニター
ダニーとマティのその後や、エフィーはきっと素敵なレディになって自分らしく生きて行くんだろうなぁ…と読み終えた後の物語の先が気になり妄想にふけってしまいます。家族の絆や、障害ではなくその人をみる大切さ…可哀想だからサポートするのではなく、本人がやりたいことができるようにしてあげること、友達の大切さなど様々な登場人物、人生が盛り込まれてるので共感できるところ、自分もこうありたい!と思える場面が見つかると思います。ザックのレオナへの思いや言葉はしっかり読んでみてください!
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KALIN
衝撃的な展開や意外さはないけれど、アーミッシュの意志の強さや純粋さに、日常の疲れを忘れて癒されました。安心して読み進められるラブストーリーです。
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モニター
アーミッシュという人々を知らなかったので、しばらくは戸惑いました。厚さのある本なので分けて読むことも考えていたのですが、穏やかな世界観と豊かな情景が自然と目に浮かび、気づいたら読み終えていました。パインクラフトの住人の人間模様が描かれていて、ヒーローとヒロインの関係以外にも注目するところが多かったです。これから小さいカップル(?)がどうなるのか気になります。穏やかな優しい気持ちになれる作品でした。
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Saku
私が好きな場面は、何と言っても主人公二人が恋に落ちる場面。温暖な気候、青空を背景に咲き乱れる花々と椰子の木――そんな町で笑顔の素敵な人と出会えたら、うきうきするでしょう? この物語を通して流れる優しい空気と、おくゆかしさや家族愛・友愛・異性愛・信頼・理解といったものが、癒しみたいなものを与えてくれる。一生懸命で思いやりのあるヒーローに癒されたい貴方に、ピッタリの物語だと思います。
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モニター
帯に清純小説とあったのですが、確かに熱烈なラブシーン等はなく清らかな純愛小説でした。まずはアーミッシュとは何かというところを調べてから読むと、なぜ清純小説なのか? などこの作品に対する理解がより深まりそうです。
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Olivia
主人公の苦悩や迷いが手に取るように分かるくらい、わたしの状況と酷似していました。今までのハーレクイン作品では味わった事のない、心情の変化を感じました。わたしには無かった勇気を、主人公は持っています。そして、自分の心の赴くままに行動するのです。読んでいてとても爽快な気分でした。読み終わって、もう一度読みたいというよりは、自分を変えたいと感じる作品でした。
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レビューキャンペーン
清純小説と帯にあり、興味深く読み始めました。婚約者の態度に不安を感じているレオナと、妹の面倒をみているザックとの出会い。自分が求めている愛の形をザックの中に見出すレオナ。心・気持ちの揺れが大きくなり、婚約者の心無い態度・会話・電話が重なり……。清らかな付き合い、遠距離電話のせつなさ。今の時代に忘れられているものが詰まっています。レオナの家族の本心には思わずクスリ。さわやかな読後感です。《aiai》
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レビューキャンペーン
アーミッシュという独自の文化に洗練された人々の清純小説だと思いました。レオナや周りの人々の純粋な愛はアーミッシュの枠を超えたものでもあるのですね。訳者あとがきにハーレクインで初めてアーミッシュを扱うと書いてあったのでこれからに期待です。ストーリーを語っている人の物語も読んでみたいです。《tomo》
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レビューキャンペーン
読んでいて心が清らかになる物語でした。表紙のレオナの帽子?もアーミッシュ独自のものなのですね。すみれの花がまさに似合っています。ヒーローとヒロインの純愛、周りの人々の温かさ、全てにおいて清純小説と言えると思います。アーミッシュという文化を知ることができてよかったです。続きに期待しています。《K》
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レビューキャンペーン
日本で初登場の作家であり、アーミッシュ生活を送っている、今までにないヒーローとヒロインの純愛ストーリーが楽しみでした。他のハーレクインのように起伏に富んだ物語ではありませんが清らかな中に熱い恋心があります。丁寧に書かれている描写を読み進めているうちに、どうにか上手く行きますように! とそっと見守る家族や仲間と同じように応援していました。読み終わった後はフロリダの温かさのように幸せでした。次のシリーズへと続くようですのでその後の様子が知りたいです。《ミドリ》
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レビューキャンペーン
落ち込んだ時やストレスが溜まった時に読むと、癒され落ち着くピュアなストーリーです。ヒロインとヒーローや、その家族、その周囲の人々に至るまで、皆優しく思いやりあふれる登場人物です。そしてヒロインが傲慢で経験豊富でリッチなヒーローに惹かれ、傍にいる優しいヒーローが振られるパターンが理不尽と思っている読者には、胸がすく思いになります。《きえちゃん》
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ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“ベティー・ニールズの再来”
アーミッシュの話なので、激しいラブシーンとか丁々発止のやりとりはないのですが、ヒーローとヒロインの思いやりあふれる清らかなやりとりや二人をを取り巻く周囲が温かく恋を見守るところに好感が持てます。今時のハーレクインにはないほっこりと酔わせてくれた1冊でした。2冊目の発売がとても楽しみです。(神奈川県・専業主婦・なんちゃん373) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“アーミッシュとは? 生きる選択。”
読んでよかったです。アーミッシュという独自の文化を知ることができ、その中で暮らす人々の生活を垣間見ることが出来ました。表紙も素晴らしく素敵でした。(静岡県・主婦・tomo) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“忘れかけていた恋をひたむきにつむぎだす作家”
純愛です。婚約者の冷たい言動や行動。妹を愛するヒーローの姿に憧れにも似た理想をみたのかもしれません。ヒロインは婚約者のどこをみていたのか、と思えます。それでも婚約をしたからには、と義務にとらわれて愛そうとしてしまったのか、その辺はわかるような、わからないような。エロティックなロマンスではなく、心のロマンスというのでしょうか、不思議な魅力です。婚約解消からヒーローと・・となるまでに時間がかかります。家族のほのぼのとした、ふたりを応援する姿もおもしろかったです。婚約を喜んでいたヒロインの家族の本音をきいて、びっくりするヒロインがなんとも純粋で、かわいかったです。遠距離の様子も、いまでは固定電話で話す時代ではないので、なんともロマンティック。(神奈川県・主婦・aiai) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“物欲のない素朴な愛と家族愛に読み手も心洗われます。”
ヒロインが、リッチで世慣れた傲慢な男性ではなく、家族にも動物にも思いやりのある青年にひと目で惹かれるところが他にない作品です。素朴で優しく素直に想いを伝えるヒーローがとても素敵です。物欲のない家族愛と友だちの愛に癒されます。(長崎県・会社員・きえちゃん) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“秘密の花園”
一生懸命で思いやりのあるヒーローに癒されたいと思った。(福岡県・会社員・マミジュマル)
テキサス州に生まれ、大学進学でコロラド州に移ったあと各地を転々として、現在はオハイオ州南部に落ち着いている。ニューヨークタイムズとUSAトゥデイのベストセラーリストに載った経歴を持つ大人気作家。アーミッシュの人々の生き方に魅力を感じ、彼らの物語を書き始めた。非凡な社会に暮らす、ごく普通の、気のいい人々を描きたいのだという。