ハーレクイン・シリーズ
富豪の老人に嫁いだ友人から、エミリーは奇妙な依頼を受けた。 老人の後継者に指名されている男性が形だけの妻を探しており、 エミリーに、その役目を引き受けてほしいというのだ。 結婚は2年間という期限つき、対価は莫大な報酬──。 お人好しだが、澄んだ目と心を持つエミリーは見抜いていた。 友人はその後継者の若い男性と関係を持っているのだろう…… 地味なわたしを、害のない妻として彼にあてがっておけば、 夫にも周囲にもなんら疑われることなく逢い引きができる、と。 家族に仕送りするお金が必要なエミリーは引き受けた。 契約夫ルークを愛してしまうことになるとは、予想だにせず。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月20日
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- 著者
- ロバータ・レイ
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年10月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90363-1
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- 書籍番号
- K-353 (初版R-22)
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レビューキャンペーン
経営者に相応しい才能と抜かりのない性格の完璧男が、何故か女の嘘は見抜けない……ハーレクインのヒーローによく見られる現象です。そのために偽りの結婚をせざるを得なくなるヒーロー・ルーク。でも、偽りの中に真実の愛が隠されているのが、これまたハーレクインの定番です。その真実の愛をヒーローがいつ見抜くのか、ハラハラしながら読み進めていました。外見で人を判断するのは愚かなことで、中身のない人間が陥りやすい過ちです。ヒロインの友人ジーナは女としては魅力たっぷりですが、ヒロイン・エミリーの誠実さや優しさ、少し辛辣なユーモア精神(さすがイギリス人)が周囲の人々の心を癒し魅了します。勿論、読者の私も惹きつけられました。《ukochan》
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エミリーは契約結婚を引き受けたあとに、夫となったルークと友人・ジーナが愛し合っていて、それを隠すための偽装結婚だと知ります。ルークはジーナに離婚をして自分と結婚をして欲しいと求めていただけましですが、ジーナは最低。契約結婚なのに、エミリーはルークに惹かれてしまいます。切ないです。ルークがジーナの真の姿に気づいたとき、フィルターがやっと外れた感じです。それが見事に描かれていました。《aiai》
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昔の作品でしたが読み始めるとすぐ夢中になりました。この作品はヒロインの心の動きだけでなく、ヒーローやその恋人の心の動きまで丁寧に書かれています。そのため感情移入がしやすく、色んな立場から読める作品でした。ハーレクインは強い男性が多いですが、このヒーローは傲慢なところが無く、弱いところも悩んでいるところも、必死なところも魅力でした。不倫は絶対嫌ですが、それにもかかわらずとても純粋な2人だったのでよかったです。《クローバー》
小説を書き始めたのは14歳のとき、寄宿舎のベッドの中だという。趣味で始めた筆跡鑑定が警察や公的機関から鑑定の依頼を受けるようになるなど、多彩な能力を持っている。結婚して子供がいるが、雑誌、子供向けの本、テレビ・フィルムなどさまざまな分野で活躍、国際的な評価を得ている。現在はロンドンに住む。レイチェル・リンゼイ名義での著作もあり。