ハーレクイン・シリーズ
トレーシーは事故で記憶を失い、病院で目覚めた。 夫ジュリアンが彼女をローザンヌのシャトーへ連れ帰るが、 そこにはまだ生まれて間もない三つ子の赤ん坊がいた。 トレーシーは衝撃のあまり、すべての記憶を取り戻す。 この子たちは、近親相姦で生まれた子どもなんだわ──! 最愛の夫ジュリアンの父は、トレーシーの父親でもあるのだ。 義父の死の床で、彼女だけに明かされた秘密に打ちのめされ、 トレーシーは何も告げぬままジュリアンのもとを去った。 妊娠を知ったのはそのあと。彼女は三つ子を産み、事故に遭った。 訳もわからず彼の愛を拒み続ける妻にたまりかねたジュリアンは、 ついにある夜、トレーシーを力ずくで抱こうとしてしまう。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年10月05日
-
- 著者
- レベッカ・ウインターズ
-
- 訳者
- すなみ翔
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-90361-7
-
- 書籍番号
- K-351 (初版I-1542)
-
窓
いまだかつてない、胸が締め付けられる展開です。お城に住むまさに白馬の王子・ジュリアンとの結婚、可愛い子供たち、この世の幸福全てを手にしていたはずのヒロイン・トレーシー。義父の最期の残酷な告白により、トレーシーの誰にも打ち明けられない孤独な戦いが始まり、光の見えない苦悩の深みにはまる二人の、それでもなお惹かれあう魂の悲痛な叫びが、どのように昇華されるのか?! 驚くべき真実が最後に隠されています。
-
さとっち
最後まで展開が読めず、ドキドキしました。ジェットコースターに乗っているみたいです。
-
モニター
紹介文から話の展開は想像がつきましたが、お互いに強く惹かれ合うヒロインとヒーローの苦悩が重苦しく、ジリジリしながら読み進めました。二人とも相手を思いやる気持ちが切ないまでに描写されています。しかし最後はあっけなく、やや拍子抜けしました。
-
レビューキャンペーン
ヒロイン・トレーシーが記憶をなくしているところから始まります。記憶がない恐怖やつらさがにじむ展開に、ひきこまれました。記憶を取り戻してからが、残酷です。切なく、つらい生活になりました。ヒーロー・ジュリアンは父親の告白を知らず、苦悩はトレーシーにだけ与えられました。本当に残酷です。夫・ジュリアンに話すことで重荷をふたりでわかち、真実を求める姿にほっとしました。《aiai》
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。