ハーレクイン・シリーズ
小さな愛の願い
ベティ・ニールズ選集 4
天涯孤独の貧しい娘が、
手の届かない恋に落ちた。
病院の雑役係をしてつましく暮らすヘンリエッタは、ある日、 捨て猫を拾いあげた拍子に医師アダムの足をうっかり踏んでしまった。 また別の日、高熱で倒れて町の診療所に担ぎこまれたところ、 偶然そこへ手伝いに来ていた彼に診察されることになった。 ヘンリエッタは謎めいた彼のことを少しばかり怖いと思っていたが、 意外にも彼は診察後に家まで送り届けてくれたうえに、 彼女の悲惨な暮らしぶりを見かねて新しい仕事まで紹介してくれた。 その優しさに、彼女の恋心はいまにも走りだしそうになった。 でも、高名で裕福な彼と貧しい私とでは、住む世界が違いすぎる── そう悟ったヘンリエッタは、切ない想いをそっと胸の奥にしまいこんだ。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年10月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 久坂翠
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2015年10月08日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22392-0
-
- 書籍番号
- I-2392 (初版R-1375)
-
- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。