ハーレクイン・シリーズ
ヘレナは残されたウエディングドレスを手に思い悩んでいた。 姉が政略結婚で決められた婚約者のフリンを捨てて、 式の直前に逃げだし、初恋の人と駆け落ちしてしまったのだ。 礼拝堂には仕事関係の招待客も大勢いる。 このままでは、大企業の次期CEOである彼が恥をかいてしまう! 10代の頃から憧れていたフリンの危機を救いたい一心で、 ヘレナは思わず彼に告げた。「私が一時的に身代わりの花嫁になるわ」 その衝動的な提案に驚き、たしなめるフリンを振り切って、 彼女は姉のドレスをまとい、祭壇の前で誓いの言葉を口にした── フリンが花嫁に求めるのは、跡継ぎを産むことだけだと知りながら。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月20日
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- 著者
- ソフィー・ペンブローク
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年10月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22391-3
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- 書籍番号
- I-2391
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モニター
結婚式から逃げた姉の代わりに私があなたと結婚する--。最初から印象的な始まりで私にとっては初めての作家さんの作品にもかかわらず、あっという間に引き込まれました。愛しているから結婚するではなくて結婚してから愛が始まるというような順序が逆の展開ですが、二人が惹かれあっていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。もちろん誤解からくる試練もありますが息つく間もなく一気に最後まで読んでしまいました。
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結婚式で花嫁に逃げられたヒーロー。ヒロインは、付き添い役の花嫁の妹。緊迫したシーンから物語が始まり、1ページ目から引き込まれました。ヒロインは明るく行動力があって、キュート。代打の結婚式ではウェディングドレスにピンクのハイヒールだったり、指輪がきつくて入らなかったり、細かなエピソードが丁寧に描かれているのも、味わいがあって私は好きだなと思いました。駆け落ちしたヒロインの姉とヒーローの弟のお話も気になります。【momo】
《編集部より》お楽しみいただきありがとうございます。婚約者と、8年ぶりに再会した初恋の人との間で揺れるヒロインの心境を丁寧に描いた『初恋の残り香』(I-2365)もあわせてお楽しみいただければ幸いです。 -
モニター
初めて読んだ作家さんですが、楽しく読めました。愛なき結婚として始まったフリンとヘレナの二人が、前に進もうとハネムーンを楽しんでいる姿は微笑ましくニマニマしながら読みました。けれど、ある事情からお互いを傷つけあうことしか出来なくなった二人にこちらまで本当に悲しく切なくなりました。ヘレナの気持ちに気づいてあげて~! と何回心の中で叫んだことか。
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初めて読む作家さんでしたが、ヒロイン、ヒーローの心情が丁寧に描かれていて、どんどん話に引き込まれていきました。イタリアの田園風景に旅心をくすぐられ、ヒロインに感情移入して喜んだり、悲しんだり、腹を立てたり……この一冊でまるでジェットコースターに乗っているような気分を味わいました。女心のわからないヒーローにはやきもきさせられましたが(笑)。人生でほんとうに大切なものは何なのか、改めて教わった気がします。ぜひ他の作品も読んでみたいです。【モニター】
《編集部より》ありがとうございます。『大富豪との一夜の続き』(I-2351)、『初恋の残り香』(I-2365)に続く、日本デビュー3作目の作品でした。次回作のお届けまで、少しお待ちください! -
レビューキャンペーン
置き去りにされた花婿。身代わりの花嫁。なんとも切ない始まりでしたが、花嫁のヘレナには、花婿フリンへの淡い思いがあります。フリンがヘレナを愛するようになる? と気になって一気に読み進み、思いもよらぬ展開になりました。二人が本当の愛を見つけられることを願わずにはいられません。いくつもの愛のもつれがほぐれていくとその先には…? 誰にでも愛の物語があるんだな、と思いました。読後感はとてもよかったです。《aiai》
学生時代にロマンス小説と出合い、のちにランカスター大学で英語の学位を取るために夜どおしハーレクイン小説を読んだ。それがきっかけで、ハッピーエンドの信奉者となった。自著ではみずからが住んだことのある土地を題材にすることが多く、イングランドの郊外の町に漂う気取ったユーモアやウェールズの山々の野性味、ロンドンの夏の熱気や緊張感を好んで描く。また、主人公たちにお城でキスをさせる傾向があると語る。