ハーレクイン・シリーズ
イギリスの村で伯母と暮らすローリは、バレエ学校に通う17歳。 ある日、彼女に驚くべき転機が訪れた。 ベネチアの一流のバレエ団の総監督マキシム・ディ・コルテがローリの才能を見いだし、バレエ団に入るよう誘ってきたのだ。 夢のような話に伯母は喜んだが、ローリの心は震えた。 バレエは大好き。でも、伯母を一人残していくことはできないし、 同じくバレエダンサーだった両親を劇場の火事で亡くして以来、 舞台に上がると足がすくんでしまうのだ……。 それを知ったマキシムは半ば強引に彼女をベネチアへ連れていき、 厳しいレッスンを開始した。時折見せる笑顔でローリを魅了しながら。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年10月05日
-
- 訳者
- 後藤美香
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22390-6
-
- 書籍番号
- I-2390
-
モニター
ゴージャスなおとぎ話でした。バレエ団とその著名な総監督(厳しくて怖い、何考えているのかわからない!)、ハンサムで親切な男性ダンサー、ヴェネツィアの街、食事。もちろんきれいで意地悪なライバルダンサーもいますとも! ヒロインとヒーローの恋をどう納めるのか興味津々でした。バレエのエピソードが普通だったのが、ちょっとおしかったかな。この設定なら、バレエをもっと知りたくなりますよ。
-
モニター
純真で凛とした美しさを持ったウィンズピアらしいヒロイン、ローリの物語。バレエの才能がありながらも過去の傷から殻に閉じこもり気味なローリが、バレエ団の個性的な面々に揉まれるうちに少しずつ本来の芯の強さを見せていくところが良かった。また、総監督マキシムの厳しい指導に反発しながらも応えていくバレエダンサーの成長物語としても楽しめた。
-
エレナ
師弟関係が恋愛関係まで駆け上がっていくところがステキ! よく題材にされるけれど、ベネチアの雰囲気も合わさって、ロマンティックにひたれます。マキシムからのアプローチがさりげなくて、ローリの気持ちが徐々にマキシムに傾いていく2人のシーンが最高。
-
あおい
子供の頃からバレエをするのが大好きでした。プリマにはなれなかったけど。イタリアの年上男性のマキシムとの恋愛がとても情熱的で心が揺さぶられます。
-
rin
あらすじを見て当初はあまり触手が伸びなかったけど、読み始めるとこれが新鮮で面白いではないの。グイグイ読み進めました。当初気乗りしなかったのが、某有名バレエ漫画を連想してしまったせいですけど、よくよく考えるとこの小説の方が古い!(もしかしてアラ○スク山G先生もウィンズピア女史の愛読者だったの?)ここ最近ウィンズピア作品を読み過ぎて哲学臭さに少々辟易してきた私でしたが、この作品は全くそれが気にならなかった。容姿にも才能にも全く自惚れがないヒロインで、むしろ踊りが好きなだけの欲のない内気な子で共感しやすい。そんな妖精の様な透明感のあるヒロインに冷静ヒーローは初めて見た瞬間から自分のものにするつもりだった程の内心デレぶり、保護欲満々です。ニヤニヤ。一読おすすめです。
-
レビューキャンペーン
バレエ団の総監督・マキシムにスカウトされ、ベネチアに向かうローリ。ローリの魅力に早くも気づくミハイルの存在は、ローリをバレエ団に馴染ませベネチアを知る大きな力となっています。意地悪なプリマドンナの苛めにも屈せずにいるローリは強いです。ロマンスの要素はミハイルのローリへのアプローチくらい? と思ったらマキシムの意味深な発言がありました。見守る愛? まさに純愛です。ベネチアの街並みや風景が目に浮かぶような描写も素敵です。《aiai》
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で"現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る"という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。