ハーレクイン・シリーズ
愛の異邦人
妹を不幸にした男の弟など、好きになれるはずがない。
「ギリシアに行くなんて、ジル、本気なの?」ソフィーは双子の妹をにらみつけそうになる自分を必死で抑えた。ジルの夫でギリシア人のテオドロスが事故で亡くなり、彼の家族に知らせたところ、一度も会ったことのない義理の両親から、ギリシアを訪ねるようすすめられたのだという。ジルは七歳になる息子のマイケルを祖父母に会わせたいようだが、長いこと絶縁状態だった異国の家族の真意がソフィーにはつかめない。テオドロスは優しさに欠けた男だった。その家族も彼と似ていたら、人のいい妹はなにかと利用されるのではないだろうか。ソフィーは結局、妹のギリシア行きに同行することにした。空港にはテオドロスの弟アンドレアスが迎えに来ていた。兄とは違って長身のハンサムな男性だったが、共通点もある。それは、傲慢で優しさがかけらも感じられないところだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年07月20日
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- 著者
- ヘレン・ブルックス
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- 訳者
- 槙由子
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- 定価
- 704円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-11841-8
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- 書籍番号
- R-1841
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