ハーレクイン・シリーズ
わたしだけの後見人
後見人は私のことなど忘れているのね。
もういいわ、一人でなんとか生きていくから。
孤児のセーラは、6年間身を寄せていた付添人の家をあとにした。 学校は卒業したし、親友は結婚してしまった。 後見人のレイヴンハーストは雀の涙ほどの仕送りをくれるだけで、 一度たりとも会いに来てくれたことはない。 ならば街へ出て仕事を見つけ、自立しよう。セーラはそう決めたのだ。 ささやかな希望だけを道連れに、未亡人と偽り馬車に乗りこんだ彼女はしかしあいにくの大雪に阻まれ、宿屋に足止めされてしまう。 するとそこへ、雪だらけの外套をまとった長身の紳士がやってきた。 なんて優美な足取り。きっと身分の高い人に違いないわ。 だが、にこりともしないその男性の名を聞いて、セーラは呆然とした。 レイヴンハースト? まさか……あなたが私の後見人なの?
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年09月05日
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- 著者
- アン・アシュリー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年08月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33219-6
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- 書籍番号
- PHS-119 (初版HS-167)
イギリス中部レスターシャーで生まれ育つ。幼い息子たちを寝かしつけるときに役立った物語を作る才能が、ヒストリカル・ロマンス小説の分野でも開花した。趣味はガーデニングで、自宅の庭を開放することも。イギリス南西部に在住。