ハーレクイン・シリーズ
悪魔公爵の愛撫
ロザリンドは従者も連れず、徒歩でファロン公爵の屋敷にたどり着いた。 “悪魔公爵”と噂される男の屋敷を女が1人で訪れるなど正気の沙汰ではないが、 誰も頼る者のないロザリンドにとって、ファロンだけが残された救いだった。 ギャンブル好きの父は常に金に困っており、金目のものならなんでも売る。 そしていま、娘さえも売り飛ばそうとしているのだ。好色な年寄りの貴族に。 私があの老人のものになるより早くファロンと結婚してしまえば、父も手を出せない。 突拍子もない申し出を携えて現れた娘に、ファロンは思いがけない提案をした。 妻としてふさわしいかを見る試験に合格すれば、おまえを娶ってもいいと。 いったいどんな“試験”なのかとロザリンドがおそるおそる訊くと、公爵は答えた。 「おまえがわたしの愛撫によって絶頂に達するところを見たい」
-
- 頁数
- 74頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年07月05日
-
- 著者
- アリス・ゲインズ
-
- 訳者
- 小長光弘美
-
- 定価
- 385円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-42191-3
-
- 書籍番号
- DG-101
読者レビュー
読者レビューはまだございません。