ハーレクイン・シリーズ
かつて婚約者に手酷く裏切られ、自身の性衝動を恥じるようになったシーリア。過去を乗り越え、新しい自分に生まれ変わりたくて、兄の探偵事務所の捜査員になったものの、なぜか先輩捜査員アレックとぶつかってばかりいた。ところが、ある捜査で渋々アレックの協力を仰いだシーリアは、彼からとんでもない交換条件を突きつけられて……。
シアトルの大企業で企業買収に携わっていたレイナは、ある案件で重大なミスを犯し、責任をとって辞職した。買収先の関係者であるトレバーを愛してしまったのだ。半年後、マウイ島で別人のような暮らしをしているレイナの前に、突然トレバーが現れた。不敵な笑みを浮かべ、彼は平然と言い放った。「きみをすぐにシアトルへ連れて帰る」
友人の遺作映画の宣伝のため、エストレリャはカンヌを訪れていた。映画の上映権を少しでも高く売り、その収益で恵まれない子どもたちを1人でも多く救うことが、彼女の願いだった。だがそんなエストレリャの願いなどつゆほども知らない傲慢な銀行家カルロは、見当ちがいな思い込みから、初めて会った彼女に侮蔑の言葉を投げつけてきた。
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- 頁数
- 448頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年08月05日
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- 定価
- 1,089円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年07月16日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-74254-4
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- 書籍番号
- ZVB-4
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モニター
自分の信念に一途なヒロインと、戸惑いながら隣でサポートするヒーロー。この本を一気に読み終え、互いに協力し愛し合う二人の思いを感じとりました。三作ともドキドキしながら次のページをめくっていました。
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モニター
人気作家の短編集です。一話、二話は、ヒロインが敗北から立ち上がり、強く生きようとする姿にエールを贈りたくなるストーリーです。そして、どちらのヒーローも傲慢でありながらもヒロインにメロメロで、こんな風に想われたならさぞ幸せだろうと、心が温まりました。三話目も、ヒロインを軽蔑していたヒーローでしたが、ヒロインが強い志を抱いて奮闘する姿を見て、反省し、惹かれるさまが小気味良く、爽やかな読後感でした。
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モニター
3作品ともヒーローがヒロインに惹かれ強引に口説きつつも、ヒロインの幸せのため自分の思い通りにならないヒロインを応援する姿に好感が持てました。サマーシズラーらしくリゾート地でのゴージャスな設定のものや潜入捜査的なハラハラする設定のものがあり、たくさん楽しめました。
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MY
複数の作家さんの作品が一冊にまとまっているのは初めて読みました(これまでは一つのみか、複数あっても同じ作家さんだった)。個人的には最初の『愛は止まらない』が一番おもしろかったです。スリルがあって、「この事件はどう解決するんだろう?」とワクワクしながら読みました。二番目の『波の数だけ愛して』は、ヒーローが必死になってヒロインを追いかけるところが可愛いです。今までヒロイン側がヒーローを追いかけるパターンばかり読んでいたので、新鮮でした。三番目の『運命がくれた愛』は、内容はいいのに、短いせいか、最後がちょっと強引なオチに感じました。
愛に対する確固たる信念を、セクシーな作風と切れ味のいい文章で表現し、読者の支持を得ている。高校時代からの恋人である夫と共にアメリカのオハイオ州に住む。小説を書くことは大好きだが、いちばん大切なのは、どんなときも家族だという。
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、1979年より作品を発表。アマンダ・クイックやジェイン・キャッスル、ステファニー・ジェイムズなど7つの作家名を使い分け、バラエティに富む著作を生み出してきた。ニューヨークタイムズのベストセラーリストにも多くの作品を送り込み、不動の人気を誇っている。小説以外の執筆にも積極的で、ロマンス小説についてのエッセイ集が女性学の機関による賞を受賞した。
アメリカ、カリフォルニア州の小さな町で生まれ、学生時代の大半を海外で過ごした。南アフリカやアイルランド、そして日本でも学んだことがある。サンフランシスコの大学で創作の修士号を得たあとは、中学校と高校の教師をしていた。現在は雨の多いワシントン州シアトル在住。デスクに向かって物語を生み出すには、そんな気候もまったく気にならないと語る。