ハーレクイン・シリーズ
幼くして母を亡くし、冷酷な父に虐げられて心身に傷を負ったセリーナ。 これまで支えてくれた最愛の妹を安心させたい一心で職に就き、 自立した姿を妹に見せられたことを誇りに思っていた。 ところが、その就職先を傘下におさめる財団のトップと会い、驚愕する。 まさか世界的な億万長者ルカ・フォンセカがボスだったなんて! 7年前、セリーナと出会い惹かれ合った夜に無実の罪で捕まった彼は、 すべて彼女が仕組んだ罠だったと今なお誤解し、怒りに燃えている。 ああ、私の今日までの必死の努力を、彼は握りつぶすつもりだわ。 解雇しないでとすがりつくセリーナに、ルカは吐き捨てるように言った。 「君が僕の下で働くのを許すとでも? 今すぐ目の前から消えてくれ!」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年08月20日
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- 著者
- アビー・グリーン
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- 訳者
- 朝戸まり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年07月31日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13089-1
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- 書籍番号
- R-3089
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たけこ
過去に囚われながらも懸命に前に進もうとするセリーナがとても愛らしく、そんなセリーナを大切に守ろうとするルカの献身的な支えに胸を突かれました。読み終えた時にとても心が温かくなる作品でした。
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じゅんじゅん
“怨恨からスタート”って、私好みの話じゃないなぁと思って読み始めたのですが、徐々に明かされるセリーナの過去と苦しみが織りなす展開に、どんどん読み進んでしまいました。複雑な過去に引きずられ、素直に愛を交わすことができず苦しむセリーナに引き込まれてしまいます。弱い反面強いセリーナが、逆境に立ち向かっていく勇気が本当に素敵でした。彼女を許し愛するルカは偉い!
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みえもも
初めてハーレクインの小説をじっくり読ませていただきました。大好物のすれ違い物。でもよくある言葉が足りないだけのすれ違いではなくリアリティを感じました。なので最後は喜びもひとしおでした。
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みかん
気の強いヒロインに初めは好感を持てずにいましたが、ヒロインの抱えている生い立ちがあまりにも過酷で、気づいたらふたりの幸せを願っていました。
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りびりび
過去の自分を捨てて自立しようと頑張るヒロインが健気でした。一方のヒーローは過去のヒロインと現在のヒロインのギャップに 飜弄されます。ジャングルに二人きりのシーンが ヒーローの意地悪ぶりとヒロインへの恋心が見えて愉しく読めました。後半からはお互いがそれぞれ勇気を出して過去の自分を伝え合うのが印象的でした。
ロンドンに生まれ、幼少時にアイルランドに移住。10代のころに祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。