ハーレクイン・シリーズ
思いは炎のように
美しく変身した彼女を見つめるまなざしは、限りない疑念と非難に満ちていた。
祖父の死の直後、十年ぶりに故郷に戻ったアレクスを迎えたのは、母親のいとこにあたるヨークの疑いに満ちたまなざしだった。髪の色がすっかり変わり、美しく成長したアレクスを、祖父の遺産を狙う偽者ではないかとヨークが疑うのも無理はない。一方アレクスにしても、けっして楽しい帰郷ではなかった。祖父もヨークも、母を屋敷から追い出した非情な男たちだったから。アレクスはいまさら遺産を相続する気などなかったが、母にかかわる大事な手紙を見つけるため、屋敷に滞在することにした。でも、そう決めたのは間違いだったかもしれない。少女のころ、ヨークにキスされた記憶はいまもなまなましい。彼が近くに来ただけですぐに反応してしまう自分を、アレクスはどうすることもできなかった。そしてヨークも、それを知っているかのように唇を重ねてきた……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年06月05日
-
- 著者
- エリザベス・パワー
-
- 訳者
- 柿原日出子
-
- 定価
- 704円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 4-596-00878-7
-
- 書籍番号
- R-1678
読者レビュー
読者レビューはまだございません。