ハーレクイン・シリーズ
親友たちと杯を交わした帰り道、公爵ザカリーは謎のレディと出会った。 黒いベールで全身を隠した彼女は重大な秘密を告げに来たと言い、 世間が知らないはずの、彼の“影の姿”も知っているらしい。 ザカリーの瞳に妖しく獰猛な光が宿った──危険だが興味深い娘だ。 彼は抵抗する隙も与えず彼女を軽々と担いで屋敷まで運ぶと、 みずからの寝室に連れていき、正体を明かすよう詰め寄った。 すると、驚くことにベールの下から姿を現したのは、 10カ月前、彼との婚約を破棄して異国へ逃げたジョージアナだった。 あの生意気な小娘が今さらなぜ? ザカリーは冷酷にほくそ笑んだ。 彼女が真の目的を白状するまで、しばらく籠の鳥にして楽しんでやろう。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年07月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 高橋美友紀
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年06月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33214-1
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- 書籍番号
- PHS-114
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モニター
若さゆえ、軽率な行動を取ってしまったジョージアナ。彼女の元婚約者の公爵のザカリー。諜報員という時代背景を絡ませ、相反目しながらも互いに惹かれあう恋の行方が楽しめる、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
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ハナ
祖国の危機に対して元の婚約者ザカリーを頼り、お互い拒絶しあいながらも恋に落ちていくのですが、二人のやり取りをやきもきしながらも、ワクワクして読み進めていけるばかりか、読み終わった時にやっと結ばれた達成感?を感じられる作品です。皆さん読んでくださいね。
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syokotann
フランス革命後、ナポレオンの行動がイギリスにもたらした影響は、こんなに深刻だったのかと思いました。その時代の女性で自ら立ち上がったヒロインは、どれほど勇気があったことか。今、自分がちょっとした言葉で傷ついていることを考えると恥ずかしくなります。勇気を持つことを思い出させてもらいました。
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モニター
婚約を決めた時点ですでにヒーローはヒロインに一目惚れをしていたのに、それを認めず再会後は成長を遂げたヒロインに事あるごとに欲情。その様が、地位も名誉も見た目も全て兼ね備えているヒーローなのに、惚れた者の弱みというか、読んでて頑張れと思えてしまいました。ヒロインは色々辛い目に遭ったとはいえ常にケンカ腰で、なんだかあまり共感できなかった…。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の1人。3人兄妹の末っ子としてベッドフォードシャーの小村で育つ。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年、みごとデビューを果たした。物語を作るときにいちばん楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。