ハーレクイン・シリーズ
ディーリアはある企業の重役補佐だが、 美貌を武器にのし上がったと噂されていることは知っていた。 ある日、ディーリアはカーブを曲がりきれず、盲導犬をはねてしまう。 犬は無事だったものの、飼い主は許してくれず、 見えないはずの漆黒の瞳を向けると、鋭い洞察力で言い切った。 「きみはいつもその美貌を武器に、窮地を乗り切ってきたんだろうな」 常につきまとっていた劣等感を見抜かれ、ディーリアの心は重く沈んだ。 目が見えない人にまで、そんなふうに思われるの? 一刻も早く忘れてしまいたい彼と、思いがけない再会が待っていた。 新しい取り引き先である有名広告代理店の取締役が、 あの盲導犬の飼い主──クレイグ・ロックスレイだったのだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年07月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 日野てるこ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年06月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90338-9
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- 書籍番号
- K-328 (初版I-1243)
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ゆっけ
最初からストーリーに入り込めます。人となりを表す人物描写がとても上手く、登場人物に入り込める感じです。自分の欠点を恥じ、苦悩するだけでなく、相手を思いやり支えようとする献身的な優しさ。ヒーローも完璧なヒーローではなく弱さもあり、特に彼がヒロインを誤解して、絶望しているシーンは印象的でした。後ろから抱きしめてあげたい! お互いを思いやる心が切なく、「こんな恋がしたい!」と思わせてくれました。
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モニター
長くハーレクインを読ませて頂いていますが、ヒロインのこの設定は初めてかも! とワクワクしながら読みました。作者の誠実さも見えるストーリー展開で一気に読みました。ヒロインとヒーローの誠実さゆえのお互いに距離を置いてしまう心情にヤキモキしながらも、読み終わった後は心が温かくなりました。
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モニター
正直、初めは自分とかけ離れていてあまりヒロインに対して共感できませんでした。でも、読み進めていくうちに、ヒロインもただの悩める一人の女性だという事が分かり、だんだんとヒロインの恋を応援したくなりました。反対に、ヒーローは最初目が見えなくても男らしくてかっこいいイメージを持ったけど、弱い部分もある男性と言う事が分かり、支えてあげたいと女心がうずきました。かなり最後の方までもやもやしていたけど、その分ラストがハッピーで、読み終わって幸せな気分を感じました。
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モニター
この作品は、主人公が障害がある男性と自分の美貌を武器にしている女性という設定だったので、これまで私が読んできた作品とは違い、最初は少し戸惑いながら読み進めました。そのうち、それぞれが心に闇を抱えているが故、お互いのことを理解しながも、心の葛藤から解放されないもどかしさを感じましたが、ヒーローによって本当の自分を取り戻したヒロインの勇気が彼の心をも開き、とても幸せな気持ちになりました。
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モニター
容姿端麗でも、それに無頓着なヒロインはよく登場するけど、このヒロインは、自分の容姿を理解したうえで、冒頭それを利用して周囲を動かそうとする描写に、正直かなり引きました。この美貌という武器が通じないのがヒーローなのですが、容姿以外に価値のあるものは沢山あると気がついたり、次第にヒーローに惹かれていく様子は丁寧に書かれていて理解しやすく、読後はヒロインにも好感が持てました。盲導犬もいい味出してます。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。