ハーレクイン・シリーズ
ジョアンナがオーストラリアに着いたとき、妹はもういなかった。 一緒に暮らそうと誘っておきながら、既に旅立ったというのだ。 妹を追う旅費もない今、住むところを探すしかないジョアンナは、 “ねむの木の谷”と呼ばれる美しい領地にそびえる、 名士コレイン家の屋敷で住み込みの仕事に応募した。 だが、傲慢で荒々しい気質の家長アダムはジョアンナの採用を渋る。 色白で華奢な彼女を「ブティックの売り子のほうが似合う」などと言って見くびり、家政婦の仕事は無理だと決めつけるのだ。 ジョアンナはなんとか2週間の試用期間を勝ち取ったが、 アダムは彼女を追い出したくてたまらないかのように意地悪で……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年07月05日
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- 訳者
- 堺谷ますみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年06月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22378-4
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- 書籍番号
- I-2378
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やえ
これぞ ロマンス小説の王道ですね! 可愛らしくてけなげな女性と少し(?)ひねくれているけど 野性味溢れるヒーローのお話です。もう少し ジョアンナと、ヒーローの被後見人のボニーの絡みがあっても良かったかな。
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モニター
情景が目に浮かぶような美しい文章☆ 想像力で景色を思い浮かべながら読み進めました! 好きな相手を誤解しているので、お互い好きなのに、ギクシャクしてしまう2人。ヒーローもヒロインもお互いに好きな気持ちがどんどん募っていき、読んでいる私まで切なくなってしまいました。いつになったら2人の心が一つになるのか、まだかまだかとラストまで一気に読みました。美しい文章と切ない恋心。情熱的なシーンはありませんが、一読の価値ありです!!
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ままキティ
顔を会わせると、憎まれ口を言ってしまう。でも、大自然の中で暮らしたい、誰かのためになりたいと一生懸命、与えられた仕事をこなし、徐々に土地とアダムに引かれていき、ここに残りたい気持ちが強くなるジョアンナ。ハラハラさせられましたが、相思相愛だと告白され、これからの二人が大自然の中で、いつまでも愛を育んでいく未来が見えるような作品です。
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モニター
ジョアンナから見る景色の描写がとても美しく、うっとりしながら読める素敵な物語でした!
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ベストロマンス大賞2015年下半期 読者の声
“光景が目に浮かぶような叙情たっぷりの筆致と登場人物の織りなすロマンスに釘づけ。”
ジョアンナの頑張りは健気です。意地悪く追い出したいアダム。ちょっとひねくれているようですが、心惹かれていくのがわかります。ジョアンナは、オーストラリアの地に、アダムに、惹かれていきます。オーストラリアの雰囲気が目に浮かぶような表現がすばらしいです。運命の出会いともいえる二人の恋。ロマンスたっぷりでした。(神奈川県・主婦・aiai) -
ベストロマンス大賞2015年下半期 読者の声
“イマジネーション メーカー”
とにかく、情景が目に浮かぶような文書表現。自分の頭の中で、風景の塗り絵を楽しみました。 お互い好きなのに、誤解から言い出せずに、切ない片想いが続きます。最後にお互いの気持ちを伝えあうシーンが大好きで、何度も読み返しています。美しい言葉で綴られたラブストーリー、大好きな一冊です!(奈良県・団体職員・バスフルート) -
ベストロマンス大賞2015年下半期 読者の声
“現代にも通ずる女性の在り方が書けるところ”
自分の生きる道は自分で切り開くヒロインの生きざまに魅せられました。(大分県・主婦・はれみ) -
ベストロマンス大賞2015年下半期 読者の声
“ジェーン・オースティンを思い起こさせる作風が好きです。”
ヒーローのヒロインに対する冷ややかな態度や、内面を出さないところや、性的な描写も控え目で、昔ながらの上品なロマンスを感じます。(長崎県・会社員・きえちゃん)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で"現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る"という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。