ハーレクイン・シリーズ
素顔のポートレート
孤独に別れを Ⅱ
愛と復讐と裏切り―――彼女が一枚の絵の中に見たものは……。
クリスティーナは一枚の絵に見入っていた。そのとき、うしろで低い魅惑的な声がした。振り返ると、黒髪の野性的な男性が立っていた。ガブリエル・マルケスと名乗ったその男性は、「君が作品を鑑賞するのをずっと見ていた」と言い、一歩近づいた。クリスティーナの胸は騒いだ。画廊の中には私より魅力的な女性がたくさんいるのに、なぜ彼は私に声をかけてきたのだろう。私は、こんな危険な魅力の漂う男性に好かれるタイプではない。彼は強引にクリスティーナを誘い、甘い言葉をささやき、またたく間に彼女をとりこにした。クリスティーナは、情熱的な愛に幸せいっぱいだったが、心の片隅には、本当に愛されているのかという疑いが根づいていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年04月20日
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- 著者
- スーザン・クロスビー
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- 訳者
- 星真由美
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-8335-2957-2
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- 書籍番号
- D-813
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- ミニシリーズ
- 孤独に別れを
読者レビュー
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幸せになることに背を向け、孤独に生きる男たち。そんな彼らに、愛し合い、ともに生きるすばらしさを教える女性たち。人生について考えさせてくれるスーザン・クロスビーの三部作『孤独に別れを』の二作目は、愛と復讐の狭間で揺れるヒーローの心情に、思わず引き込まれる作品です。