ハーレクイン・シリーズ
マリサはダマソから突然求婚され、呆然とした。 高級リゾート施設を経営する実業家のダマソとは、 ひと月ほど前、旅先で一夜をともにしただけ。 しかも彼は翌朝、彼女のベッドから冷たく去っていったのだ。 あのときは思いもしなかった。まさか自分が妊娠するなんて。 彼女はベンガリア国の王女だったが、双子の兄を事故で亡くして以来、 故国へは戻っていない。身重の体となった今ではなおのこと……。 そんなマリサの窮状を知ってか、ダマソはさらに意外な提案をした。 彼が所有する島の邸宅で、しばらく同居してみないかというのだ。 彼を信用していいの? マリサに残された道は一つしかなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年06月05日
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- 著者
- アニー・ウエスト
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- 訳者
- 茅野久枝
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13070-9
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- 書籍番号
- R-3070
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ふわみー
ヒロインの気高く自立した姿勢に憧れます。彼女の凛とした強さは、有名俳優が表彰式で「君を妻にできて・・・」ではなく「君の夫になれて・・・」と表現したこと思い出させました。休前日の夜に読み切れるちょうど良い長さです。
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まぁみ
ベンガリア王国の王女であるマリサの噂とは違う姿が見え隠れし、実業家のダマソの暗い過去を受け入れ、愛を貫こうとする姿には読み進めながら力が入りました。自立しようと努力する女性は美しいと感じました。身分の差を気にして卑屈になりがちなダマソが最後に男を見せたシーンはしびれました!
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モニター
ヒーローがヒロインに一目惚れ。目が合った瞬間に恋に落ちる。これこそがハーレクインの醍醐味です。すんなりストーリーに入れる時と入れない時があるのですが、一気に読み終えました。最近、焦らされ系が多くて本当にイライラさせられます。一夜を共にした後、冷たい態度をとるなんて酷い、サイテーと怒り、次に会った時に優しくしても遅いのよ、あなた達もっと素直になりなさいと独り言。愛を知らない二人の展開にかなりやきもきされました。
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くろたまご
奔放さと臆病さをもつ王女ヒロインは、ヒーローの愛を求め誠実にぶつかっていきます。ヒーローは恋愛テクニックでヒロインを動かそうとしますが、誠実な彼女はなかなかイエスといわない。 ミイラ取りがミイラに……という感じでヒーローのほうが彼女に夢中になっていきます。ヒーローの出生がネックとなり、最後まで二人はすれ違いますが最後は公衆の面前でちょっと驚くような方法で愛を確認しあいます。「何人だ?」と子どもっぽい嫉妬心を隠さないヒーローは素敵でした。
家族全員が本好きの家庭に生まれ育つ。家族はまた、彼女に旅の楽しさも教えてくれたが、旅行のときも本を忘れずに持参する少女だった。現在は彼女自身のヒーローである夫と2人の子とともにオーストラリア東部、シドニーの北に広がる景勝地、マッコーリー湖畔でユーカリの木に囲まれて暮らす。