ハーレクイン・シリーズ
ハイランドの野獣
“野獣”とあだ名される残忍な城主に差し出された、清らかな乙女の運命は──?
“野獣”が新しい花嫁を探している──子ができぬ妻を殺した、残忍な城主コナー・マクレリーが妻の喪も明けないうちから花嫁を求めているという噂を耳にし、 村人たちは震え上がった。 やがて、“野獣”は没落氏族の娘ジョスリンに白羽の矢を立てた。 弟を人質として城に囚われた今、結婚を承諾する以外、彼女に道はない。 そして婚礼の日、現れた長身のたくましい体躯のコナー・マクレリーが欲望もあらわに無遠慮なまなざしでジョスリンを見た。 昼間は存在を無視され、夜だけベッドで情熱を交わす──世継ぎをもうける道具としての虚しい結婚生活の幕開けだった。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年06月05日
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- 著者
- テリー・ブリズビン
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- 訳者
- 辻早苗
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33213-4
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- 書籍番号
- PHS-113 (初版HS-314)
読者レビュー
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じゃまわり
今回のヒーローは、今では探してもなかなかいないタイプ。たくましいけど、女性の細やかな気持ちになかなか気が付かなくて、でも自分の気持ちに向き合ったら、正直に行動するところが魅力的です。それに加えて、ヒストリカルであることから、ハイランドの城、例えばガラスのことなどや、領主と領民の関係や女主人のありようなども、知らないことが多く、心を動かされました。
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この時代が舞台の小説は初めてで難解な用語もありますが、とても新鮮な気持ちで読めました。初恋の人ユアンが素敵で気になりました。
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モニター
ジョスリンは勇気があり強い女性ですね。どうなるのか楽しみで一気に読んでしまいました。
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モニター
最悪の結婚生活の中で少しだけでも自分の居場所を見つけようともがくヒロインの姿に感動しました。先妻を想い続けるヒーローの側で苦しみながらもなんとか僅かな幸福を見つけようとするけなげなヒロインは涙ものです。ヒーローは本当は野獣という程ひどい人ではないのですが、ヒロインを思いやることがなかなか出来ず、すれ違う二人が切なかったです。読み応えのあるストーリーでおススメの一冊です。
英国の歴史が大好きで、タイムトラベル物やヒストリカルロマンスを執筆。3度にわたりRITA賞の最終選考に勝ち残った経歴をもつ。妻として、3人の息子の母として、また歯科衛生士としても多忙な日々を送っている。