ハーレクイン・シリーズ
母を亡くしたばかりのアビゲイルには、早急にお金が必要だった。 看護師として働いていた病院は母の看病のために辞めていたし、 少しずつ切り崩していた貯金も、葬儀代で底をついてしまったからだ。 そしてオランダでの仕事で会ったのが、ファン・ワイケレン教授だった。 外科医の彼は容姿端麗で、聞きほれるほどすてきな声の持ち主だ。 ただし、目にも口調にも温かみはなく、彼女を嫌っているようだった。 でもどんなにうとまれても、彼に会うと胸はどきどきしてしまう! 教授は昔、誰かに傷つけられて、冷たく気難しい人になったという。 彼がまた人を愛せるよう、私が役に立てればいいのに。 だから今日も、アビゲイルは涙を隠してほほえみつづけた……。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年06月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年06月04日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22376-0
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- 書籍番号
- I-2376
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モニター
ヒロインのアビゲイルはとても頑張り屋で優しくて素敵な女性なのに、自分のルックスにコンプレックスを抱え魅力がないと思い込んでいます。ヒーローは早くからヒロインの魅力に気づいていながら、過去の傷のせいで素直にふるまえず冷たい態度ばかりとってしまい、嫌われているのだと彼女を悲しませます。でもそんなヒーローが裏ではなんとか彼女を自分の傍にいさせるために必死に策を弄していたというのが、微笑ましくもありました。最後まで焦れ焦れする展開ですが、優しい気持ちになれる一冊です。
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モニター
お互いに気になっているのに自分の気持ちに気付かない二人。でも、小さな炎がチラチラしてるのが、いつ燃え上がるんだろうと思いながら読み進めました。ついつい応援したくなっちゃう主人公でした。
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真面目で心優しく堅実なヒロインが、ツンデレな彼に振り回されながらも、仕事と周りの人間関係を通して彼の心を徐々に変えていく姿に、すごく感情移入して一気に読んでしまいました。自分の周りでもありそうな、普通の環境のお話だったので、共感しやすかったのかも。その分ドクターには、ホントにやきもきさせられましたけどねー。これからの皆の幸せ祈っちゃうような、ホンワカした気分で読了し、大満足です。やっぱハーレクインはこうでなくちゃね!
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モニター
外国で働く看護師と外科医師である教授の話で、芯が通っているヒロインが素敵でした。給与は教授より支給されるというシステムにもおどろいたが、正当な報酬なのに、どうして教授に言えないのか? それはイギリス人の気質なのか、プライドが高いのか、そこがちょっと気になりました。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
今まで読んだ中でも忘れられないストーリーのひとつになりました。女性を愛することに臆病で反抗期の少年のように不器用なドミニクと愛情深く大人の女性のアビゲイル…二人の関わり方が微笑ましく、切なくお気に入りの一冊になりました。ベティ・ニールズは執筆された年齢に伴って、ストーリーの中のヒロインがどんどん愛情深く思慮深く心が広がるように優しく穏やかになって行ってるように感じます。ベティ・ニールズのロマンスは、いつも読んだ後幸せな気分にしてくれるので大好きです。ベティロマンスを読んでオランダが大好きな国になりました。(風花・専業主婦)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
どの作品もすべていじらしいところがあり最後の結末はほんわかする作家さんです。(まりまりまま・パート)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
すごく健気でいじらしく、応援してあげたくなるヒロインで、物語を読み進めていくにつれて少しずつ悲しみから喜びへと変わっていくところに癒されたから。(たけこ・会社員)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
裕福な医者と薄幸なヒロインとのロマンスは毎回同じ設定のべティ・ニールズ作品ですが、何故か惹かれて読んでしまうのは不思議です。(きえあや・会社員)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
なかなか素直になれないヒーロー。報われないと思いつつも一途に愛するヒロイン。その二人にもどかしさを感じていたので読んでいて苦しかったけど、ラスト結ばれたところでは、やっとここまできたかと喜びと共に開放感を感じました。印象的なラストが素敵でいい作品だと思いました。(うーたん・会社員)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
わかっているのに最後まですれ違う二人にハラハラします。もうベティの未邦訳がないと思うと残念です。(SUN・主婦)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
手に職はあるけれど、イマイチ自信がないヒロインと、ツンツンし過ぎてなかなか相手に真意が伝わらないヒーローのズレ違いっぷりがキュンキュンする、ベティ・ニールズお得意のスタイルを満喫できました。(Maddy)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
ヒロインに素っ気ない態度をとるヒーロー。でもヒロインの仕事が終わりロンドンへ帰ろうとするたび他の仕事を紹介する。ヒロインをひき止めようとする気満々なのがもろわかり。いいです。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
ヒーローに突き放されたり、また仕事を斡旋されてとまどうヒロイン。自分の気持ちを肯定したくないヒーローにやきもきしていました。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
優しい愛の物語で珠玉の一冊だから。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。